群馬へ

10月の終わる頃、幾度となく襲った台風もようやく過ぎ去り空模様が好転。
東京を出ることになった。
正午に都内でガソリンを入れて西東京、田無タワーを眺めながら東村山などを通過。
W650で東京に来ることは暫くないだろう。

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飯能あたりで休憩。
都内からもうだいぶ離れた。気温が徐々に下がっていく。
299号を、里から山に入る直前の公衆トイレに立ち寄る。

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調べておいた、お食事処 昭和という店の秩父名物わらじかつを頂く。
正確にはこちらの店は秩父ではなく、小鹿野に位置しているが、わらじかつは両地共通のB級グルメなのだと思う。
すでに正午から4時間ほど走り、陽も傾き始めたので腹ペコだ。

バイクを駐車していると「すぐそこでいいよ」と、のれんから顔を覗かせる慣れた様子の年配女性。
ライダー客も多いようで、店内の壁にはツーリングチームなどの寄せ書きが多数貼り付けられている。
地元民と思われる女性の先客がいたが、体が冷えていたのでストーブの前で当たらせてもらった。
赤く燃焼している筒に反射板が張られているタイプで、古風なやつだ。
ここらはもう秋から冬に変わり始めている。


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わらじかつの基本は、飯の上に甘いたれに漬けたかつが載っているスタイル。
野菜などは挟まれていない。ただそれだけ。

こちらの店では、わらじに確り鼻緒が付いていて洒落ている。
他の店のわらじは全部裏を向いているのかもしれない。

わらじかつと言うだけあって、大抵どの店も器を隠すほどバカでかいカツを提供するわけだが、こちらの店は肉は薄くしてあるので女性の私でも完食を遂げるために死ぬ思いをせずに済む。
味噌汁は美味しかったが、味が濃いので残してしまう。
メインディッシュのたれが濃いので味噌汁は薄くして欲しかった。
漬物も薄味でお願いしたい。全部が辛くちゃ早死にしちまうよ。
なんだかんだと書いてもカツだから好きなのである。

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小鹿野は二輪を用いて街おこしをやっていたそうで、それは私の耳にも入っていた。
しかしそれも10年ほど前の話なので現地はスッカリ閑散としてしまっているのだ。
町おこしの中心地であったらしい、モトグリーンGというカフェに立ち寄るも16時過ぎには閉店していた。
誰も停めていない屋根付き駐車場にひとり佇むW650。

小鹿野町を出るとまもなく群馬県に入る。
この道中は空腹に飯をかきこんだ為か、物凄い眠気に襲われてなにも覚えていない。
気がつくと、日の暮れかかった関東平野奥地-つまり群馬県の入口-に居た。

河川敷のキャンプ場に入ってみたが、よくわからず自転車道に迷い込んでしまう。
最近は全く整備されてない様子で、自転車道に落ちていた夥しい数の銀杏をW650に踏ませてしまった。

17時半に暗くなり始め、18時には日が沈んだ。
烏川の土手の上で夕日を見届けると同時に身体は震え、とうとう野営は諦めることにした。

コンビニのカフェスペースで休憩と夕飯。
気温が低くなったので暖房の効いたカフェスペースはとても有難い存在。
W650のタイヤを見ると潰れた(潰した)銀杏で真白くなって、すでに異臭を放っていた。

今回の旅は群馬と長野がメインのつもりだ。
群馬に来た理由は私と趣味が似ている人はおそらく予想がつくだろう。
群馬は貨物トラックの中継地点となっているのか、多くのドライブインが存在し、2017年の現在も実働の店が多い。
その数は日本一で、群馬県は言うなればドライブインの聖地である。

ということで、インターネット上で見つけて10年以上前から憧れていたとあるドライブインに出かけた。

画像が多いので別記事にする。
ドライブイン七輿
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今日は長時間走行し、そろそろ一人でゆっくり寝たかったのでビジネスホテルを取った。
室内はドライブインに負けじと昭和の香りを多分に残していた。
というか煙草臭かった。
安いプランで部屋は選べなかったので喫煙室になったが、暖房をつけるとフィルターに集積した煙草の臭気が充満し吐きそうになった。
ベッドカバーの上には糊のついた寝巻きが畳んであったが、見た瞬間ベッドの隅に放り投げた。

宿はそれほど混んでなさそうだったので、私のような女性一人客には通常禁煙室が空いているなら声をかけてくれてもいいのに・・と思ったが、価格に免じて我慢しよう。
10月の終わりで、布団を被れば耐えられるほどの寒さなのでさっさと寝る事にした。
ふと見たドライヤーは昔自宅で使っていた物で、90年代初頭のものだった。

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用途不明な物掛けがあったので着ていたものを全て掛けてみた。
壁紙のデザインはもはや昭和を通り越して大正趣味的だ。


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# by aroundjapan | 2018-01-07 08:27 | 2017 バイク旅 | Comments(3)  

東京逗留記#3

雨降りなので電車を使って散歩することにした。
普段から街歩きは嫌いではない。
東京は住んでいた時期に方々へ出掛けていたので、必然的に行ったことのある場所が多い。
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東京大学駒場キャンパスの隣にある、日本近代文学館へ。
意匠に凝っていて、有名建築家作に思えるが違うらしい。

初めて訪れたのは5年ほど前。
ここにはミュージアムショップならぬ、文壇コーヒーという店が併設されている。
当時はまだ開店して日も浅く客も疎らだったが、昨今こういった変わり種カフェは人気があるらしく、店内席は混み合っていたためテラス席にする。

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施設名称を裏切らない、一々文学作品に因んだメニューになっている。
今回注文したのは林芙美子の放浪記より、牛めし十銭。
2017年の物価ではランチセット1150円とのことで、セットのコーヒーも選べる。


牛めしはゴボウの入ったすき焼き風で、半分ほど食べた後さらに卵を溶き入れる。
大根の酢漬けもしっかり味が付いていて美味しい。
味噌汁を探るとアオサ、さらにかちゃと音を立ててしじみの縞模様が見えた。
青森で食べたしじみラーメンのシジミと比べると、箸でつまめないほど小さいが出汁はよく出ていた。


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コーヒーは“日本人が最初に飲んだと言われる”寺山ブレンド(エチオピアモカ、もちろん寺山修司に拠る)にしたが、酸味と苦味の二極という感じで、現代のコーヒーに慣れている私にはとても美味しいと思える代物ではなかった。
よくよく考えるとブレンドはいずれも近代文学全盛、つまり日本でのコーヒー文化の発達以前であったはずなので、次回は無難そうな、何にも因んでいないロイヤルミルクティあたりにしたい。

テラス席には私の奥に一人で読書しつつ喫茶を嗜んでいる男性がいたが、その向こうにいる5名ほどの集団が騒がしかった。
文学館付属のカフェであるのに、その趣旨を解さない大声で話す男女の軽薄さよ。
私の食事と同時に集団は終わって帰って行ったが、顔を見て私より年齢は上とわかり軽蔑した。

カフェで会計すると以前はなかったグッズがいくつも売られていた。
全然欲しない品物だった。
近代文学資料館が2階にあるので見てみようかと思ったが、書籍の閲覧が主で入館料もかかるのでならば移動しようと思う。
ちなみに近代文学館の起こりは、有志による近代文学資料の収集と保存だそうだ。

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私鉄を使って豪徳寺へ来てみた。
雨のせいか、塀の周りがションベンくさい(言い得ているのであえて汚い表現を使う)
境内は意外にも広く、紅葉が綺麗だった。

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豪徳寺といえば招き猫。
謂れを探りたいのだが、有料の展示室の中にあるのか、どうして招き猫が有名なのか結局わからなかった。
個人的には興味が無いので放っておく。

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招き猫が沢山いるのが“インスタ映え”するとかで、雨の中傘を差してまでショ×ベン臭い寺に若い女性が何組もひしめいていたのが異様だった。
そういう具合で、有料の展示室を見る気分も起こらず寺を後にする。

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周辺に金魚を大量に繁殖させている民家があったが、まさか招き猫の餌になるのか…。

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世田谷の住宅街を歩くのは異世界的で楽しい。
世田谷には驚いたことに城があったそうだが、その名残か、道幅が前時代的に狭いまま。
限られた敷地に大勢で一軒家を構えているため、日照や騒音問題…マンションで暮らすよりももっとルールが厳しそうだ。ここが仮に東京都でなければ、空気の入れ替わりのない閉鎖的な町であろう。
戦後も田んぼが多かったらしい世田谷区は、家を建てた世代が一気に年をとって地区活動が成り立っているのか、チラシの貼られた掲示板を見ていると心配になる。
やはり維持や税金・世代交代の事を考えると、人口減の我々世代は一軒家を容易に所有できない…などと思う。

画像の、一軒家に置いてあった家庭用の立体駐車場。
小型の物は初めて目にしたが、製品として販売されていたのだろうか?実働するのだろうか?

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突然緑道が出てきて不審に思い調べてみると、昭和初期に暗渠化された烏山川だった。
地図上で辿ると、上流は千歳烏山や八幡山あたりから来ているのでその辺りは地名に現れているように昔小高い山だったのだろう。
下流は桜で有名な目黒川に合流しているようだ。

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夜は2日連続で横浜へ。
一人で中華街へ来るのも2日連続だった。
弟と夕飯の約束をしたので待つつもりが、誘惑に勝てずエッグタルトを食べてしまい食欲を刺激してしまった。
エッグタルトは180円の割りにとても小さかった。
甘いものを食べたら塩辛いものが欲しくなる人間の性。

中華街に一軒だけ見つけた、ねぎパイ¥200 
数年前に蘇州の道端で買って食べた。現地では熱くなった鉄釜の内側に生地を貼り付けて熱していた。
まさしく小麦粉の焼いた物の味。
目の前で焼いてもらい、ほのかな塩味がして美味しかった。

自然と足が動き、今度はゴマ団子を購入。ビニール袋に入れてもらう。
もう食べてはいけない。

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弟とは、ベイスターズのお膝元で待ち合わせた。
私は関内に行きたい店があったのだが、弟も行きたいとの事で連れて行く。
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こちら、宮崎県日南出身の歌手・鬼束ちひろの弟が開店したラーメン屋。
一応、分類としては鶏白湯豚骨ラーメンという事だがその時点でよくわからない。(すでに一種類になっていない)
さらに味を選べるという事で一番スタンダードそうな醤油に。
700円と言う値段は、豚骨ラーメンとしてはギリギリ許せる上限だが、東京(横浜)にしては割りと安価。

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鬼束ちひろファンと伝え、宮崎に住んでいた話をすると、気さくな弟さんはとても嬉しそうに話してくださった。
さらに姉の鬼束ちひろがコラージュした、というステッカーを差し上げますとのこと。
差し出されたジャックオランタンの容器から選んで、弟もなぜか貰い喜んでいたところラーメンは運ばれてきた。

ラーメンの味は濃厚ではあるが、名前から想像するよりもずっと食べやすかった。
たまに鬼束ちひろも訪れるそう。
美味しいので近隣の方は是非どうぞ。

麺創 蛍(ほたる)
〒2310011 神奈川県横浜市中区太田町中区太田町2丁目 2-26 トーホービル1F
045-264-8707


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# by aroundjapan | 2018-01-05 07:26 | 2017 バイク旅 | Comments(0)  

東京逗留記#2


昨日停めた駐輪場は、21:00~9:00まで夜間最大300円。
弟の家から歩いて行ける範囲では最安。しかも支払いにクレジットカードを使えるのが嬉しい。
今日は一日予定が入らなかったので、都内のカフェめぐりと横浜に行くつもりだ。

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まずは去年立ち寄らせて頂いたハンバーガー店で昼食。
店主に近況報告など。
店内のインテリアが、アメリカンヒストリーXに出てくるセットのようで格好いい。
レタスなんて挟まない潔さが素敵。

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横浜まで行き、本牧の店で服を購入すると「ハッピーハロウィン♪」と言いながら渡された飴がプラナリアにしか見えない。

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本牧をさらに下る。
中学生の頃からクレイジーケンバンドを好きな私には横浜は特別な地。

彼らが度々訪れるというピザやホットドッグが自慢のこの店、カプチーノはイマイチだった・・。笑



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赤レンガ倉庫の駐輪場に停め(関東には珍しく無料)、馬車道を歩く。
馬車道は地名ではなく愛称で、1920~1930年代の建物が多く軒を連ねる。
通りの商店街付近では街づくり協定を交わし、景観を守っているようだ。

都内在住時は、前述の通り横浜が好きで少なくともワンシーズンに一度は訪れていたが横浜スタジアムより西側をじっくり歩くのは初めて。

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横浜ベイスターズファンと言えば、都内で働いていた頃、横浜出身の同僚が私の持ち物にキャラクターのシール(ホッシーと言うそうだがもう居ないらしい)を貼っていたのでその愛着を感じていたが、敵地を踏んで地元の熱量を知る。
・・というのも、福岡ソフトバンクホークスと横浜ベイスターズは2017年の日本シリーズとやらで戦うらしい。
私は野球に関心が無いのでよくわからんが。


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人口400万弱の市にしては随分ボロイ、それに小さい横浜市庁舎。
それもそのはず、昭和34年に建てられたものらしい。
当時の人口は市のHPによると125万人で現在は約3倍。
歴史ある建物だが時代に沿っていないため、新市庁舎は馬車道駅そばに建設中で平成32年に供用開始らしい。


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日本大通りの名前の由来が以前より気になっていたが、江戸末期の大火災を経て、防火帯を兼ねた旧外国人居住地と日本人街を区別する街路として整備されたものだそう。
当時の日本の土木技術は夜明け前。
R.H.ブラントンというスコットランド出身の建築家によって設計されているためか、日本大通という呼称に反して純ヨーロッパ風の景観をしているのが滑稽だ。
彼の名前に聞き覚えがある人が居るかもしれない。
実は彼、ライダーには馴染みのある灯台の設計に数多く携わっている。

街路に落ちた銀杏の実はそのままで汚くなっているのが常だが、ここは市が力を入れているのか綺麗に掃除されてるのが印象的だった。

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関東大震災の復興シンボルとして建てられたアールデコ調の旧横浜商工奨励館。
ここでまた”日本大通り”という名がよぎる。
近代化のために、まずはヨーロッパの真似事。中国や韓国のパクリ製品をバカに出来ないかもしれない。

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こちらは中華街の関帝廟。
向かいの建物でクレイジーケンバンド、横山剣さんの母親がお店に立たれている。
中華街に来ると毎回顔を見に来るのだが、私が初めて来たのは6年前で、当初と比べると随分痩せられていて心配になってしまう。
長生きしてほしい。
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日が沈んだので夜景を撮影してみるも、撮り方がよくわからない。
満足したので都内へ戻る。

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夕飯はハンバーガー屋でおすすめされたカフェにお邪魔してみた。
店主の方もきさくで、初めて店を訪れた私にバイク乗りのほかのお客さんも話しかけてくださり楽しいお店だった。
東京にはこういったカフェがいくつもあって楽しい。



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# by aroundjapan | 2018-01-03 07:24 | 2017 バイク旅 | Comments(0)  

道志へ

朝は早起きして駐輪場へ。
久しぶりの20号線甲州街道から調布インターに乗る。
東京に住んでいた頃、20号線に比較的近い所にいたので懐かしい。
自動車の波に乗りながら進んでいくと、すでに足元では落ち葉がくるくると回っていた。

高速道路を相模湖インターで降りるとずいぶん冷えた。
出口で脇に寄せ、革ジャンにカッパを羽織り、連日の雨天を未だに引きずる湿った山道へ分け入る。
県道520号から76号へと移ったのだが、道幅は狭く険しい。
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山道がいっしゅん開けて道志ダムの堤頂になる、ここには見覚えがある。
確かぶらりと走ったことがあるのだ。

国道413号道志みち(どうしみち)に入るといくらか日差しはあった。
平日というのにバイクの台数は増え、ワインディングもそこそこあったが、オフロードバイク勢は滑らかに走り抜けていった。
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道の駅どうしにて、神奈川のW650乗り・しょうこさんと待ち合わせ。
一年と少し振りで、旅仕様だった短い髪は互いに伸びていた。
しょうこ号は大きな箱を外していたので、同じバイクにもかかわらずとてもこじんまり見える。

トイレとドリンク休憩のあと、ぼちぼち出ましょうとなりしょうこさんの食べたいほうとう屋に向かうことに。
ちなみに道の駅どうしは神奈川県相模原市から山梨県南都留(つる)郡道志村へ抜ける国道沿いに位置し、山中湖へ通じている。
紅葉シーズンのためか特にライダーが多かった。
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山中湖の向こうには富士山が控えているので、走っているとどんどん近付く。
138号にぶつかるあたりで道路工事をしていたため少し渋滞。
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ほうとう不動東恋路店に到着。
以前に、都内在住の学生時代の友人たちと来たことがあったが、しょうこさんのほうが初めてというので興奮気味(?)
ドーム状の変な形の店舗は多数の建築賞を獲っているそうだが、内装も外と同じ形をしている。
糸魚川の谷村美術館を思い出す。

人と居るときは一緒に食べることに価値があると思っているので、以前と同じものを食べてイヤダ云々というのは全く無い。
鉄なべで湯気立つほうとう。猫舌の私には油揚げとかぼちゃの煮物が爆弾に見える。

麺は食べ応えがあり、野菜もたっぷりで寒い時期にぴったりだった。
具材以外にも、野菜は煮崩れて汁に溶け込んでいるように感じて、飲み干したかったが量的に無理だった。
しょうこさんも私もキャッキャするタイプの女性ではないのだが、それでもやはり偶に同性の友人と行動を共にすることは楽しい。
前回に続き、御馳走になってしまいました。ありがとうございました。
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せっかくだから富士山を背景に、バイクの写真を撮りたかったので河口湖ブルーベリーの里へ入ってみると丁度良いスポットがあった。
今日は本当に快晴で、富士の冠雪した上部より裾野までばっちり眺望できる。
実はこれでしょうこさんと会うのは3度目だが、まともに一緒に映った(ツーリングっぽい)写真がほぼ無かったので撮影できて満足。

日差しのおかげで暖かくなってきたので、外国人観光客に紛れて平日の昼間からアラサー女はソフトクリームを食す。
※しょうこさんは職に就いてます、休みは交代制らしい。

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特に行きたい所なんかも決めていなかった私たちは、道の駅富士吉田へ。
コンクリート製のレーダードーム(笑)を眺めながら、ドッグランの犬と戯れる。
ここも以前来たような来てないような?記憶がある場所だったが、街からそれほど離れていない場所に突如現れる道の駅という印象だ。
背後にそれほど高くない山があり、それとは違う方向に富士山が見える。
どういう立地なのかよくわからない。


日が傾いてきて、私はある用事のためにしょうこさんを急かした。
宮ケ瀬湖をまたぎ、国道246号で別れた私たちは再会を誓い、保土ヶ谷バイパスなどを使い川崎駅へ。

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何のために急いでいたのかと言うと、映画を見に来た。笑
川崎チネチッタで、続編の公開を控え1982年のものだがリバイバル上映が行われていたのだ。
学生時代に教授に教わって好きになった映画のひとつ。ただのSFで無い所がいい。

寒い中、朝からバイクに乗っていたので睡魔に襲われるだろうと思ったが、久しぶりに見ると独特の世界観、登場人物の表情・音楽も官能的で惹きこまれるところが多く飽きなかった。
三つ隣の席に、暗転後駆け込んできた、当時青春真っ只中であったろう推定50代の会社員が居たが、上映後半は仕事の疲れか居眠りしていた。

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今回のブログ、しょうこさんもまとめてくださっています。
うどん好きらしいタイトル。笑

ほうとうが美味しい季節です



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# by aroundjapan | 2018-01-01 07:22 | 2017 バイク旅 | Comments(0)  

東京逗留記#1

Tちゃん宅に始まり、また一週間ほど滞在してしまった東京。
家に泊めてくれる人がいるのと、前職関係の方々がありがたいことに声をかけてくださるのでついつい、長居してしまう。

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Tちゃん宅を後にし、霞ヶ関にて十代の頃からの友人と会った。
彼女は私と同い年で九州出身だが、すでに二児の母で国外に住んだりしたあと、霞ヶ関に復職していた。
私も学生時代は技官の就職を考えた時期があったので、参考にさせてもらったりと、出会った頃から刺激を受けている貴重な友人。

画像は、他省庁勤務者や部外者も立ち入ることの出来る農水省のレストランで食べた鯨の竜田揚げ。
あえて鯨を提供するのが何とも言わせない。せっかくだから、意向に沿って食べてやる。

画像のセットで800円弱だったか、公共機関とはいえ実際はそれほど安くはない。(都心にしては安いのか?)
トレイに一皿ずつ選んで取る形式なのだが、個々のメニューには自給率が表示してあるのが何とも国家機関らしいなと思う。
昼休憩時間はとても賑やかで、空席を探すのが大変だった。

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食後は、13時になるまで周辺施設見学兼散歩。
郵政省は民営化されて日本郵便株式会社となったが、現在も株の100%を総務省が保有する特殊会社扱い。
施設前に設置された郵便ポスト。

もっと話したかったがタイムリミット。
「子育てとかで生活に余裕無くなってたけど、Kは全然変わらんくて安心したわ」との言葉を頂いた。
実際少なくとも10年前から考えていることも、やっていることも然程変わっていないので大方、私は死ぬまでこの調子だと思う。

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日比谷公園脇の駐輪場に停めたので、公園内を散歩しつつ行く。
古地図によると、戦時までここは陸軍練兵場だったはずだ。
野外音楽堂に興ずる若者のうち何人がそれを知っているのだろう。

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日比谷公園地下駐車場に駐輪場も併設されている。
管理人がいて、屋根のある地下空間で1時間100円は安い。

自転車用もあり、シャワーブースもあるとのことだ。
皇居も近く、走ったりサイクリングしたり都内の会社員は忙しそうだな。
エンジニアブーツで歩き回って足にダメージを負ったため、ドリンクコーナーで小休止する。

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黒川紀章設計、銀座の中銀カプセルタワー。
驚いたことに現役でオフィスや住居として利用している人がいるそうだ。
内部はモダンなインテリヤの部屋になっているが狭い。
老朽化した設備に負けじと、メタボリズムに生活をささげたい人が住んでいるらしい。(私には無理)

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数件隣に移転したバイク用品店。
スタイリッシュな二輪グッズとともに、店長のベロセットが飾られている。
取り扱いブランドも近年増えて販路拡大しているようだ。

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かつての仕事仲間と下北沢へ。
よく食べに来た汚い中華料理屋は未だ健在。
相変わらずゆるい昭和感が漂っていた。
仕事仲間は外車に買い替えていて、雨が降ってきたので近所まで乗せてもらう。

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日が変わって都内に住んでいる親友を誘い台湾麺線というのを食べたが、麺類と言うよりは大量のゆでたエノキ茸に近く余りいいもんではなかった。
牛肉飯が好物なのでこちらを腹いっぱい食べるべきだった。

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上野の国立西洋美術館で開催されている建築ツアーに参加。
日本に唯一現存するコルビュジェ作品。
平日だが館内は企画展で大変賑わっていたし、仕事に関係あるふうでもない年配の方々が多くガイドツアーに参加されていたので不思議に思った。
そう考えると私は建設業に従事した経験がもしなければ、世の中の大半のことに興味が無かったかもしれない。
もっとも、建設業に自分の存在価値を見出さない時点でそれは私ではないのだが。。

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都内には銭湯が多い。
私の住んでいた頃は近所の大きな銭湯の回数券を買って二輪や私鉄を使って通っていた。
当時は一回420円だったが、消費税増のためか460円になっている。

こちらの銭湯で入浴していると、隣の席のおばあさんに親しげに話しかけられた。
どこから来たのか聞かれたので福岡と答えると、おばあさんの義弟は福岡出身の某プロ野球選手ということが判明。
しかも彼は、野球に何の関心も無い私でさえ知っている野球漫画に本人役で登場しているそうだ。
こういう出会いも旅の醍醐味である。



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# by aroundjapan | 2017-12-30 07:07 | 2017 バイク旅 | Comments(0)