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群馬入り4日目

最近会社員に戻りましたので更新が遅れていてすみません。
書きたいことは沢山あるが時間がない。
——

今朝はみなかみより南下した前橋市街地にて目覚め。

山奥に泊まりたくないので、安宿がわりのネットカフェはありがたい。
起きて30分もしないうちに走り始める。
群馬は県人口が200万人もいないのに、群馬・高崎・前橋ナンバーと3つも存在するのは何故だろう。
一人当たり所有率が高いのは間違いないだろうな。
そして高速道路ルートで都内から来たらしいツーリングライダー以外、二輪を全くと言っていいほど見ない。
全体に国道が発達している印象で、通行を妨げないよう商店の前には側道のある箇所をいくつも見かけた。

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高崎といえば国道沿いにもだるまがいるのをご存知だろうか。
正直だるまが有名なのはここだけではないはずだが、今日は関東平野をいよいよ抜けてしまうので、少林山達磨寺へやってきた。

来たはいいが、寺の前の駐車場が激坂であった。
大量のだるまを見ているとグッズ(?)を欲しくなり、胴体部がくり抜かれている型のだるまおみくじを購入。
内容は忘れてしまったが、それほど良くはなかった気がする。
必勝手ぬぐいは、出産を控えた友人に送りつけた。(その後2月に無事出産)

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※だるまもW650と同じカラーリングシリーズに数えるべきだった。

箕郷町なんて初めて走った。
ここらの県道、たまにウ◯コ臭いが、涼しくて気持ちがいい。

3度目の榛名湖をぐるりと周り、昼は日本三大うどんの水沢うどんで有名な大澤屋第一店舗へ。
靴を脱いで大広間に通された。
昨日から靴箱にブーツが入らない…。

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楓セット¥1296を注文。
うどんはコシが強く、つゆはカツオ濃いめ。
麺のボリュームが多く、違う食べ方ができないので、つゆの味が少しくどく感じる。
舞茸天ぷらの容積が大きい。
時間が経つとぶよぶよの塊になるので、衣がサクサクのうちに早めに食べるべきである。
しかしなんで四国のうどんの価格と10倍ぐらい違うのだろう。
まるでデンマークとインドみたいな差がある。
うどんをどう捉えているかの文化の違いだろうか。
昼時で賑わう大広間には床暖房が効いていたのが面白かった。

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榛名湖を横目に見つつ、紅葉が綺麗な伊香保を今年も素通り観光。

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県道54号を抜けて、群馬県北軽井沢と呼ばれる地域へ。
山を越えてから盆地に入ったようで凍えながら停車。
しかしたどり着いた浅間牧場茶屋では濃厚ソフトクリームが有名だそう。
人生で初めて薪ストーブに当たりながらソフトクリームを食べた。
炎の温かさが身に染みる。
味は美味しかった気がするが、非日常を楽しむ感覚が上回った。

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ダンプトラックを前に見ながら、山道を抜けて行く。
走行で起きる風で、足元の落ち葉はダンプトラックを追いかけているように見える。
私は少ししか風を起こせないので、あまり落ち葉に人気がない。
道の果てにある野反湖へ。

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なぜここに来たかって?
彼のオートバイに登場するからに決まっている。
エンディングで二台並んで駆け回る場面だ。
白樺に囲まれた湖で、人工物がほとんど無いので当時とさほど変わらない景色が楽しめるのだろう。
標高は1600m弱。
こんな山奥の湖に至るまで、当時すでにアスファルト舗装されている(しかも国道指定)のが不思議なぐらいだった。
道の果ての茶屋はすでに閉まっているようだった。

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来た道を戻り、途中から折れて草津温泉街へ。
名だたる温泉地だが、昨年は立ち寄っていないので初到達である。
こんな山奥にも関わらず、観光客がたくさんいる事に驚いた。
二輪に跨ったまま人混みへ突入してしまい、駐車場所を考える間多くの人の視線を受けていた。
ここは道を一つ間違えると歩行者にもきつい程の急階段なので要注意だ。

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ライトアップされた湯畑を取り囲むように商店や旅館が密集している。
湯畑をかき回す湯ごねの見物に行列していたが、テレビで見たことがあるのでとりあえず一通り歩き回った。

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硫黄臭が鼻に付くので無性に温泉卵を食べたくなってしまった。
探すとちゃんと売っている。
草津温泉 温泉卵¥120
しかし想像とは裏腹に、チルドというか作り置きの冷たいものだった。。

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湯畑から少し離れた位置に、縁日を模した射的屋があったので入ってみたがすでに営業が終了していた。
代わりに見つけた3人まで入れるカラオケボックス。

無料の温泉で温まり、防寒着をありったけ着込んで草津を去るが日の暮れた盆地は予想を上回る寒さだった。

今夜はぐっと冷え込み、街が遠いので国道を引返し久しぶりに道の駅で寝る事にした。
明日は一番楽しみにしている軽井沢へ向かう。

快活前橋上小出→少林山達磨寺→k26→k28→k164→k163→大澤屋第1店舗→k15→k33→r406→k33→k54→r146→浅間山茶屋→r141→145→r292→r405→野反湖→r405→r292→草津温泉 地蔵の湯→R292→R145→R406→道の駅くらぶち

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by aroundjapan | 2018-03-24 09:07 | 2017 バイク旅 | Comments(4)  

みなかみ、黒い空に凍える

続いて再び高崎に戻ってきた。
なぜこんなに彼方此方とウロウロしながら進むのかと言うと、店の営業時間、腹の空き具合、天気の具合、取れ高(某バラエティ番組ふうに言うと)を考えての事だ。
タイヤは無駄にすり減っているけれど仕方がない。

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高崎の革ジャン販売&ライダーズカフェ。

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とりあえずカフェに立ち寄る。
店の内装というか色使いが素敵だった。
モスグリーンのソファなんてあまり出会えない。

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ハニートーストを注文したが、ボリュームに対して途轍も無く安価だった。
甘さも控えめで、昼食がわりにペロリと平らげてしまう。
コーヒーは当然のようにファイヤーキングマグカップで提供された。

こちらのお店、3月末で閉店してしまうそうなので興味のある方は是非来店してみてほしい。

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昨年の日本一周当時は全く立ち寄る予定のなかった赤城山に来た。
赤城、と来ると頭文字Dしか思い浮かばない…。
最近はばくおん!というバイク漫画が流行ってるそうだが(既に古い?)、私の世代はキリンの少し後ぐらいでこれというバイク/自動車作品が無かった。
昨今のキャンプや日本一周を主テーマにしてバイクを絡ませたライフスタイル提案みたいな、ひ弱な(失礼)メディアならいくつか知っているが…。
乗ることそのものを題材にしたものは、現代では流行らないんだろうなあ。
話が逸れてしまった。

まだ紅葉している肌寒い空気が最高に気持ちよく、景色が目に飛び込んで来た途端力が抜けて溜息が漏れてしまう。
どうやらそういう発作の病に罹っているらしい。

山頂の覚満淵を見た後、赤城山神社へ。
赤い鳥居と黄色い紅葉が引き立てあっていて、冬に完全に移行する手前のわずかな季節。実に美しかった。

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山頂の赤城大沼は湖のように穏やかだった。
昼下がりの日差しを受け、行ったことはないが、浄土のようなゆったりとした風情があった。

想像していた赤城山とは全く異なり、驚きつつも癒された。

日没も近づいてきて、行くかどうか迷ったが赤城山を日光方面に吹割の滝へ向かった。


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名前からして特殊な地形の滝と予想していたが、岩のなした渓谷を流れる水が侵食崖にすべり落ちていく様は見応えがあった。
滝を見るポイントはだいたい滝壺側にあるが、ここは上から見る仕様だ。
落差はたった7メートルしかないが、「東洋のナイアガラ」と呼ばれ天然記念物にも指定されている。

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冷え込む山中でひとり、夜を迎えるのは街で育った私には耐え難い。
再び17号線を下り、途中の温泉に立ち寄ってから前橋市街を目指すことにしよう。
国道17号は新潟と群馬の県境から、関東平野に向かって流れる利根川に途中まで沿うようにして南東へ向かっている。
みなかみの辺りは、前回法師温泉に向かう際に北上したがこの道路は走っていないかもしれない。

道幅狭い対面通行の上、通行量は多く、真っ暗になりぐっと冷え込んだ路面には夜露が降り始めていた。
防寒着を着込んでいてもガタガタ震え始める唇を噛み締め、アップダウンや縦溝のある道路を進んでいった。
こういう場面では、直立するしかない画面の前に立ちすくみ、目の前を流れる映像の中でただ倒れないように踏ん張っているだけのように感じる。
そこに意思はないし、身体に当たる風も感じない。
残り僅かの集中力と、冷えた体温を逃さないように意識を握り締めておくだけだ。

途中で見つけたコンビニに震えながら入った。
店内で食事する事は断られたため、苦し紛れに温泉施設の死角でこそこそと咀嚼した。
感覚を失った指先を精一杯の力で動かした。
口に運んだ食料も、ほとんど冷めてしまっている。
なんて惨めなのか。体温を削ってまで私は何をしているのだろうかと自問する。

行水を済ませ、外に出るとびっしりと水滴を付けた二輪が静かに私を待っていた。
今夜の宿までもう少しがんばろう。


ナットクロージング→覚満淵→赤城山神社→吹割の滝→奥平温泉遊神館(入湯税別)→前橋ネットカフェ


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by aroundjapan | 2018-03-11 09:41 | 2017 バイク旅 | Comments(4)  

脱・広大な関東平野

朝起きたら適当に、持っているものを食べた。

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9時過ぎに国宝であり重要文化財であり世界遺産でもある、富岡製糸場に到着。
途中の国道254はなかなか昭和の趣があった。
誘導された駐車場からは富岡の古い町並みを少し歩く。
見学は千円で、200円追加するとガイドツアーに参加出来るそうなので有閑の私はそいつに乗ってみた。

富岡製糸場は、明治政府の殖産興業というスローガンのもと官営製糸工場として設立された当時世界最大規模の工場だった。
世界遺産に登録されて日が浅いため、平日にもかかわらず観光客はそこそこいた。
ガイドツアーに若い人は私一人だった。
建物は南側の繰糸所を中心に東西に置繭所が位置している。
ほぼ全ての建物の柱に木材を使用していて、初めて見たが木骨煉瓦造というらしく保存状態も良い。
特に妙義山の杉を調達する際には、樹齢の長いものを必要としたので天狗の祟りがあると恐れられたそうだが、近代化と引き換えに了承されたとか。
反射炉で鉄の製造を始めて十数年だったはずだから、いま簡単に手に入るあらゆる資材が安定的に供給される時代背景ではなかったのだろう。
レンガに関しては横方向に長短と並べるフランス積みをしたらしい。
レンガの積み方にも区別があるとは驚き。
日本には当時レンガそのものが無かったため、埼玉の深谷から呼んできた瓦職人が重宝されたそう。
レンガの焼成も黒→赤→白という具合にカラフルになっているのは、職人の技術が建造に追いついてなかったようだ。

東置繭所の外観から見たが二階は繭乾燥用の通風確保のため開口部になっていた。
ガラスもまだ当時の日本では作る技術が無くて輸入品だそうだ。
煉瓦造は、明治後半にはより強度を確保出来るイギリス積みへと変わっていく。

アーチ造の象徴的なキーストーン。

続いて繰糸所へ案内された。
外観的な特徴として、東西長140メートル余、恐らく換気の為てっぺんは越屋根になっている。
当時は電灯がないから採光の南側配置に、これまた開口部。
明治5年10月4日に創業した富岡製糸場であったが、昭和に入り片倉製糸工業に買い取られ昭和末期まで操業は続いたそうだ。

内部空間を広く取れるようトラス造で柱の少ない構造としたため、工女たちは建物が崩れないか怯えていたそうだ。
現代で建設を学んだらまず初めに学ぶ事になるトラス構造も、当時の日本では(ここ以外)全く見ることが出来なかった筈だから当然かも知れない。


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昭和末期に操業を終えた繰糸器械は、同じ型を未だに利用している工場もあるとか?
幼い頃親戚に買ってもらった毛糸を編むおもちゃを思い出した。

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「繭はお風呂に入りながらバケットでやってくる。」
お風呂なんて可愛らしい表現をされているが、実際は中の蚕を殺すため熱湯に漬け込んだそうだ。
しかも当時はさなぎごと下水に直送していたらしい。(今は水質汚濁防止法で不可)
養蚕は日本各地の農村でその後生産が活発になるため、日本一周時に各地で目にした。
見た目がアレなので活用して食べるのも嫌だけど、せめて慰霊碑を作ってあげたい。

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工場の奥には映像で、稼働当時の様子が流れていた。
雇われた工女は全寮で食事付き、医療費無料の7時間45分労働だったそう。
なかなか条件は良い。
国を挙げて工女を集めるのに如何に力を注いでいたかと言うのは、責任者の娘である横田英が実際に工女に名乗り出たことからも計り知れる。
彼女は本も記していてその筋では著名な女性だそう。
工女は当時まだ、ビタミン不足が原因のかっけや赤痢に悩まされたそうだ。
一等工女の給料について説明があり、当初はかなり貰えていたそうだが、お雇い外国人ポールブリュナの有り得ない高給などが問題になり3年目に解雇され、経営は悪化。
民間企業に引き渡される。
当時の製紙工場の中で富岡は全然マシな方だったようで、明治期に酷使された工女たちの話は「あゝ野麦峠」に詳しい。

外国人の館には、地下室・食料庫・シェルターなどがありこれらの設備は生麦事件に怯えたからだそうだ。

ツアーは全体的に和気藹々とした雰囲気で終わった。

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蚕から生糸を実際に“よる”実演をしていた。
館内には生糸生産者から仕入れたお土産品などが販売されており、群馬の山間の町にしては意外なほど賑わっていた。

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懐かしいバイク、ホンダのCD125Tが店先に停めてあり、雰囲気が出ていた。
バイクに憧れた時分、いいなぁと思っていたが最近はこのバイクを滅多に見なくなった。

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近くにあったのでこんにゃくパークに立ち寄ってみた。
広大な駐車場に2人ほど配置されていたが、仕事していない警備員の横を通過する。
ここにも「つる舞う形〜」を発見。

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内部は一階が販売・試食コーナー、二階が工場見学コーナーとなっていて割と長いこと歩かせられる。

こんにゃく芋は、群馬県がダントツの生産量日本一。
展示されているこんにゃく芋の長さに驚愕。実が特にキモイ。

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糸こんにゃくを1秒あたり何個も巻く人が居るのかと思って期待しながら見ていると、どうやら機械で巻いたのを詰め込むだけのようだった。

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試食コーナーに行ってみたが、無料な事もあり行列。
時間なら余るほどあるので食べてみることにした。
ツアーで来たのだろうか、高齢者ばかり。
無料と言ったら飛びつくのも、何というかそういう様子を見続けるのはウンザリしてしまう。
15種類以上の試食があり、主たる原材料はもちろんこんにゃく。
調味料や料理法でこんなにも味と食感が変貌するのかという驚きがあった。
きつねうどん風、ラーメン風、タコの唐揚げ風が好みだった。


後半へ続く

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by aroundjapan | 2018-03-06 23:21 | 2017 バイク旅 | Comments(0)