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山口県キャンプツーリングその2

気温は30度を超えていた。

いつもどおりにR191で天ぷらを購入し、店で売られていた鮮やかなレモン色のかき氷をAと半分に分けた。


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コンビニで再び休憩。
私の、小さくなったエンジニアブーツを貰ってくれたAは早速履いて来ていた。
限定色のSRをキックする足によく似合っている。

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「角島はこんなに遠かったっけ?」
信号待ちのたびに、インカムを持っていないAとジェスチャーで会話した。

走れども走れども・・。
海岸線に出ると、信号も少なくなり混んでいないだけ全然ましだ。

去年の旅の初日は、この道路は角島に至るまで数十キロもずうっと渋滞だった。
おかげで、強い日差しとエンジンの熱で焼け焦げるかと思った。
その日は、渋滞に観念して角島に立ち寄るのはとうとう諦めた。
ドライブスポット人気の弊害である。


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そしてその角島にやっと到着したのは午前11時ごろ。
この時間になると観光客もかなり多く、早く立ち去りたくなる。

Aと来たのは3度目。
天気こそ恵まれているが、もういい加減見慣れているので適当に写真に収めて先を急ぐことにした。

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自動車で来た人たちもそこで写真撮影をしているため、バイクを並べる気にもならない。
この撮影スポットも、初めて来たときには人も少なかったはず・・。

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一応、人の少ない瞬間に二台を横に並べて撮影してみた。
W650はあっちを向いているけれど。

この時はまだよかった。
何がよかったのかと言うと天気だ。

角島から長門に向かって走る道路は静かで木陰の涼しいお気に入り道路なのだが、信じられないことに前方の雲の色が濃くなってきた。
もう少し走ってみるか、とAと顔を見合わせると数分後には土砂降りになっていた。
あーあ…。

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突然の大粒の雨に襲われた私達の気分は投げやりだった。
ジーンズもじっとりと濡れてしまった。
こういう時、ライダーはだいたい食事か温泉に逃げるはずだ。

昼時だったのでR191沿いの長門の地場ファミリーレストランにて昼食。
地元の老若男女みんな集い、味も値段も文句の付け所のないレストランだった。

Aは日替わり膳、私は前回の記事でもトンカツを食べていたような・・。
好きな食べ物は?と聞かれても何て答えるか悩むが、トンカツが好きみたいだ。

しばし休憩するも、雨雲を調べるとこれから次々襲ってくる様子。
今日はキャンプする予定で来たが、無理そうだ。

悩みつつもまだ時間はたっぷりあるので、小雨の中カッパを着てとりあえず出発することにした。

海沿いのR191から折れ、山間部を走っていくとまもなく土砂降りに変わった。
そのまま秋吉台まで止まる理由もなく一直線。
さすがに車はほぼ居ない。
晴れていたら気持ちがいい場所なのに、なぜ今走っているんだろうと感じずには居られない。

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道の駅にて休憩。
こちらは、道の駅駅長(?)が個性的な方だそうで旅人歓迎の様子。
私の知り合った旅仲間も写真撮影され、壁に飾られていた。

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昭和の雑貨も店内に多数置いてある。
特産品の直ぐ隣にフィギュアがあったりと、駅長のしたい放題。

レコードも積み上げられてあるが、ジャニス・ジョプリンのサマータイムは流れていなかった。

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店の外のベンチに座り込み、お揃いのブーツを並べ二人でため息をついた。
少し日差しがあったのでカッパを脱いで乾かすも、ジーンズは相変わらず湿っていたので気持ちは底辺だった。

「天気はこれからも悪いようだし、走って30分のとこに湯田温泉があるんだ。そこに行かないか。」
「御意。」

こうして天気に抗うのを止めた。

ビジネスホテルの部屋に到着した私は、ジーンズを脱いでベッドに身体を投げ出し1時間以上眠ってしまった。
目が覚めて、夕飯のために街へ出歩くも、ここ山口市内には温泉街らしいスナックはあれど目ぼしい食事処は少なく、コンビニで夕食を買ってきた。

なぜか宿泊室にはDVDプレイヤーがあったため、夕飯を食べながら持ってきたDVDを鑑賞。

タイトルは彼のオートバイ、彼女の島。

一部の読者にはお馴染み、私のW650に乗るきっかけとなった原作小説の映画版だ。

舞台は80年代の夏の瀬戸内。
コンビニで買ってきた炭酸水を飲みながら、「この世界に入りたい!!」と熱弁をふるい、Aに煙たがられながらも入浴後、就寝。

つづく


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by aroundjapan | 2017-08-26 15:59 | 2017 バイク旅 | Comments(2)  

山口県キャンプツーリングその1

もう季節はすっかり夏だ。
夏の真ん中にいる。

7月から8月を跨ぐ頃の記録です。

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かなり初期からの唯一の現役バイク仲間とも言えるAが、またいくらか近いところに引っ越してきた。
そして盆前に帰省しているAの実家から今回のツーリングはスタートしよう。

というわけでまずはAの実家を目指して走る。


その前に。
この2ヶ月余り、バイクに火を入れる暇もなかったので当然車検後の処理は後回しにしていた。
動かす前に、車検後のシールを張り替えなければならなかった。


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上の画像の旧シールと比べて、車検の時に貰った新シールはデザインが違いすぎる。
しかも台紙には窓ガラス用と書いてあるし、明らかに間違われている気がする。

車検の最後に無駄にナンバープレート取替えの受付に回されたりと、間違われたとして然るべき思い当たる節がいくつかあった。
しかしながら、謎が多いのでとりあえずバイク屋Cさんに聞いてみるも、このシールは間違っていないそう。

何故?
新シールはナンバープレートの指定位置からはみ出すほど大きいし、保護用の透明シートはシール自体より一回り小さい。
インターネットで調べてみると、全く同じことを書いてある記事を見つけた。
でも窓ガラス用と書いてあるし・・?
とにかく、今持っているシールで間違っていないそうだ。

腑に落ちないことが多くて気持ち悪いが、(というかかなり不恰好になるので、本当は手違いであって欲しかったが)以前のシールのまま走ったりすると警察に止められるし、旧シールをはがして新シールを貼り付けた。



その日は夕方、用事が終わってから車検対応で外していた箱とスクリーンを取り付けた。

Aの家に着く頃には、とっぷりと日が暮れていた。
学生時代にも泊まったことがあった(以前記事で書いた)が、妹ちゃんに「Aの彼氏?と聞かれたお姉ちゃんだけど覚えてるかい」と聞くと「言った気がする!」と言うことで覚えてくれていた。

シャワーは自宅で入ってきたが、再び身体がべたついていたので風呂を借りて就寝。
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翌朝、バイク好きのA父ガレージは相変わらずバイク屋のようだった。
オフ車が大好きなようで、以前から何台も置いてある。
当時のAは、淡いピンクのジャケットを着て旧型のセローに跨るハタチの娘だった。

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今住んでいる家のほうに明日帰るそうなので、とりあえず北に向かう。
学生時代に通った道を通るので、すごく懐かしかった。
ときどき光化学スモッグ警報の出る北九州市。

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門司港にも250ccのモタードバイクで何度も来た。
一緒に来たのは女友達だったり、男だったり、はたまた一人で桟橋に座り込み、波音を聞いて対岸の下関を眺めた。

赤レンガの建物は貿易港につきものだ。

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30分ほど走ると山口県が見えてきた。
関門トンネルの交差点はいつも鬼のように混雑している。
一車線の対面通行だから仕方がないか。
信号が変わり、ふぐの口へ吸い込まれていく。
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海底トンネルを走ると、タイムスリップしてしまう気がするのは私だけだろうか。
以前走ったのは去年の10月。日本中から思い出を持ち帰ってきたときだった。

九州と、本州をつなぐこのトンネルは、バイクに乗り始めた当時の空気で充満しているように感じる。
そこに生身で曝され、今も息をつけないスピードで駆け抜けていく。
ランニングマシンのように地面が動いているようだった。
アクセルを開けることをやめたりできないし、時間は止まってはくれない。
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下関側へ出ると、薄くなっていた酸素を取り返すごとく大きく呼吸をしてしまう。
軽い閉所恐怖症なのかもしれない。
いや、それとも思い入れが強すぎるだけか。

R191を進もうとすると、新たにバイパスが出来ていた。
去年の日本一周旅一日目とちょうど同じようなルートを通る予定なのだが、このバイパスは通っていない。

Aに尋ねても、彼女もこの道路の存在を知らなかった。
コンクリートも新しいし、開通して3年経たないぐらいだろう。

新しい、黒の鮮やかなアスファルトの導くままに海へ向かって降りていくと、なかなかの景勝だった。
道路の下には砂浜があり、小規模な由比海岸のようだった。

つづく


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by aroundjapan | 2017-08-16 00:07 | 2017 バイク旅 | Comments(3)  

開聞岳初登山の旅路その4

なかなか更新できません。。
秋ごろから余裕出てきますので、それまで過去ログのほうもよろしくお願いします。
自分でも非日常を感じたいときに読んでいます。笑

記事のパソコン更新では未だにXPのMS-IME入力をしています。
ただ辞書が使い物にならなすぎて、スムーズな入力には程遠いので良い変換辞書があれば教えてください。

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昨晩は結局、頴娃の番所鼻公園まで戻ってきた。
便所や適度な照明があり、車中泊には最適な空間と思われたからだ。

そしてその判断は間違っていなかったらしく、我々以外は誰も居ない海の見える駐車場で快適に過ごすことが出来た。

※SUVタイプとはいえ、背もたれをフラットにした乗用車の中で長座位で身支度をするには私の身長ではやや厳しく、夢の車中泊ライフは諦めることになりそう。

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顔を洗って、野外で歯磨きなどしていたら放浪した日々を思い出す。

朝の運動がてら、開聞岳を見ながらYちゃんと付近をうろうろ・・。
今朝は雲が全く見えない、かなり天気がよさそうだ。

昨日、山頂からの視界はゼロで悔しい思いをしたので、今日は開門岳含む景色を見て楽しむ日とする。

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南国情緒溢れる街路樹を見ながら、再びYちゃんを率いて国道を往く。
行き交う車はまだほとんど居ない。

宮崎で見ていたフェニックスやワシントニア・パームと比べると、鹿児島のそれは低木寄りで椰子の木やソテツに近いものをよく見る。
佐多岬あたりまで行くと顕著だ。


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とある休憩スポットの駐車帯にて写真撮影タイムとしよう。
九州の北部は入り江が多く、あまり見ることが出来ないのだが南部、特に鹿児島はこういった弓なりの砂浜を見られる海岸が多いのでドライブする際はぜひとも見て欲しい。

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振り返るとこの景色。
道路と海と山がいい具合に引き立てあっている、南九州でもかなりの絶景に入ると思う。
私もそうだが、特に乗り物が好きな人には道路の入った景色は堪らないだろう。
Yちゃんとお互いに走行写真を撮影しあった。

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続いて開聞岳のよく見えそうな位置関係にある大野岳という山のてっぺんへ登る。
こちらはかなり上の方まで車で上っていけるので、ドライブの際には是非行ってみて欲しい(二度目)

駐車場から見ても、麓に広がる茶畑が良く見えて十分な眺めであった。
思っていたよりも立派に整備されていた。

駐車場からは階段があり、上部には展望台があると看板が出ていたので、歩いて登ってみることにした。

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登りがひと段落した場所にある展望台より、まるで芦ノ湖と富士山かと勘違いしてしまいそうな池田湖と開聞岳。
全く期待していなかった景色に期待が高まる。

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そしてこちらが海側のいい眺め。
空と海のグラデーションと、緑に包まれた大地。
心地いい太陽の光の下で抜群のロケーションだ。

昨日のリベンジを十分果たせた!
それどころか、地形からして良さそうと期待せず足を運んだら、いいものが見れて余計に気持ちが良かった。笑

ここで両親から召集令状が寄せられて解散。
Yちゃんと駐車場で別れて、鹿児島へ向かう。

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麓の茶畑。
恐らく高級ブランド茶の知覧茶として出荷されるものだろう。
鹿児島のゆるキャラにはお茶葉をつけたものもいるが、いまいち九州以外には浸透していないのではないか・・。

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再び指宿スカイライン。
県道17号からそのまま有料道路へ移行する。

乗っている車のシフト操作はパドルシフトなのだが、これが扱いにくかった!
指宿スカイラインはヘアピンカーブこそないものの、鹿児島市内までのおよそ40km区間曲がりくねった道が延々と続く印象だ。
パドルシフト(ステアリングに固定式)だと、大きくハンドルを切ったときシフトがどこに行ったかわからないという感じで、カーブ後の加速が思うように行かずなんだか非常にフラストレーションを感じ、運転しにくかった。

道路自体もスカイラインと言う割に景観はいまいちだし、舗装も綺麗なところとそうでないところの落差が激しい。
個人的にはあまり走って楽しい道ではないと思う。ましてバイクでは海が間近に見える下道をおすすめしたい。

鹿児島市内にたどり着いたところで、一人きりで九州道に乗ってしまいそうになったりと慣れない道に慌てつつも、鹿児島中央駅に電車で先に到着していた両親をピックアップ。
もう昼食の時間になっていたので、来た道の途中にあった有名店にてとんかつ。
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竹亭のとんかつ、ボリュームがあってとても美味しそう。
と思ったらキャベツの向こうにこぶし大ほどのメンチカツも置いてある。
なんでも12時までに注文するとランチタイム特典でついてくるそうで、我々にわずかに遅れて来た隣の席の方々の皿には載っていない。
かなり得した気分。

私はとんかつは決まってヒレしか食べないのだが、満足な味。
ていうか、鹿児島で豚食べてうまくないはずがなかろうもん。
味噌汁は出汁がよく出ていて、懐かしい味がしてかなり美味しかった。

おまけのはずのメンチカツはたっぷりの玉ねぎが甘く、肉も軽めでくどくない。
メンチカツだけで定食にしたい質の良さだった。

定食は800円からあるそうで、それほど待たずに入れたのも運がいい気がした。
キャラクターのブタちゃんも、鹿児島のゆるキャラにしてしまえば?と思うぐらいかわいい。
チェーン店で、大隅半島側は鹿屋市にも店舗があるので是非行ってみて欲しい(3度目)
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帰路は同じく九州自動車道でひたすら北へ。
桜島サービスエリアから桜島の噴火を眺めていると、Yちゃんからちょうど噴煙の立ち昇る画像が届いた。
桜島なりに見送ってくれていたのかな。
噴煙から逃げるように車を走らせたのだった。


おまけ
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スーパーの地元ベーカリーでプチ爆買い。
デーリィ乳業とイケダパンは福岡では手に入らない。
マンハッタンのファミリーパックも福岡ではあまり見ないので思わず買ってしまった(子供の頃から好物)





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by aroundjapan | 2017-08-12 15:58 | 二輪以外の旅行 | Comments(6)