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カテゴリ:2019 バイク旅( 10 )

 

あの日の練習コース


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目が覚めて雨に濡れた甲板に出ると、九州が見えてきた。
本当にフェリーがあることで旅の自由度が飛躍的に上がる。

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すでに福岡県内だがやはり寄り道したくなる。毎回平尾台というのもつまらないため、今日は河内貯水池に来てみた。
学生時代以来10数年ぶりか。
北九州イチの夜景の名所、皿倉山の裏側に位置する河内貯水池は新日鉄住金の所有する現役ダムの人造湖。
およそ100年前に官営八幡製鉄所へ工業用水を確保するためのダムとして作られ、土木学会選奨土木遺産にも登録されている。
案内看板も古めかしく、普段はあまり人気もない周辺は暗い時間に来ると不気味ですらある。

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景色ははっきり言ってとても地味。
しかしよく見ると堰堤は石造りで、100年前のものが現役という精巧な明治の物づくりを味わうことができる。
現在は北九州市が管理しているらしく、春には桜、周辺には藤園もあるので市民にも親しまれているスポットだ。

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もっとも見るべき土木遺産は南河内橋。
その面白い形は2連レンズトラス(レンティキュラートラス)構造というらしい。
日本に建造されたものは3例しかなく、しかも現存するのはこの南河内橋のみとのことでかなり貴重な構造物だ。


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池の周辺はかなりの急カーブが連続している。
学生の頃、当時乗っていた250ccのバイクで運転の練習をしていたが、カーブに差し掛かる度泣きそうになっていた。
今は適度にブレーキをかけることを覚えたので然程怖くない。
初めてWを連れてきたので(連れてこられたのは私だが)記念撮影。
県内ながらあまり来ない場所なのでいい思い出ができた。
朝9時ごろには帰宅。
今回はノスタルジーに浸る旅だった。


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by aroundjapan | 2019-08-14 20:20 | 2019 バイク旅 | Comments(4)  

移動日

冬用の寝袋ではなく、夏用を入れて来てしまっていた。
寝る前にYちゃんにカイロをもらったので寝袋の足先に入れて、さらにその寝袋をファスナーを閉めた革ジャンに突っ込むとアンカのようになってとても暖まった。
それでも夜中寒くて何度か目が覚めた。
真夜中、どうしてもトイレに行きたくなってしまい、野生生物と出くわさないように念のため耳栓を取ってからトイレに歩いて行った。
ちゃんと眠りたいと思い、最終的には腕も防寒着の胴体部分に入れて身体と密着させて眠ると、気付けば朝を迎えた。
目が覚めると意外にも明るく、隣の家族が連れて来た犬が高い声で鳴きながら私のテントのまわりを走り回っていた。
気温も思ったよりは高く、撤収作業で動きやすいよう防寒着を脱いだがかえって涼しく感じるぐらいには、この山奥にも日光が届いていた。

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朝の大平峠キャンプ場

水場で顔を洗っていると、「熊出没注意!」の張紙がしてあった。
明るくなって周囲を見渡すと、目線より高いぐらいに密生しているのは熊笹ではないか。
昨夜Tさんたちと笑いながら「こっちから来たら僕が、向こうから来たらKさんが最初にやられますね」なんて話していたが冗談ではなかった。
後は出発するだけなのでもう不安はないが、一人では絶対に泊まらないキャンプ場だ。
(※ちなみにこの後7月の中津川市で熊に襲われる事件が二件発生したらしい。怖すぎる…。)

朝はTさんとRさんの二人で、Tさん家で焼いてきたというパンを貰い、コーヒーを入れる。
なんて贅沢な朝食なんだろう、と思う暇もなく最も遠方からきている私が一番早く出発する時間だ。
もちろん帰りも舗装路までTさんに乗って行ってもらい、皆に見送られる。

県道から国道に出て、9時に中津川から高速道路に乗る。
1時間で養老SAに来た。某旅仲間にライン、すぐに返事が返ってくる。
またね、と送り1時間で今度は草津まで来た。もう関西地方だ。
高速道路の渋滞を恐れて早めに出発したのだが、予定より早すぎやしないか。
やはり一人だとまともに食べる気がせず、軽く食べ、給油も行う。
大津、東大阪と全てのSAを巡るがごとく、細かく休憩を入れる。
仮眠したい気分だが、そういう場所は全く見当たらない。
以前何度かここを通ったときは吹田周りだったが、今回は東大阪だったので久御山あたりのジャンクションから繋がったのだろう。
関西の高速道路はジャンクションだらけだ。
到着したのは15時40分ごろで、すぐに乗船が始まった。
今まで数えきれないほどフェリーに乗ったが、初めてカプセルタイプの個室にしてみた。
往路とは違い快適な航路が約束されている。
これで寝ていれば門司に着くなんて幸せだ。


走ったルート
大平峠キャンプ場→中津川IC→中央道→小牧JCT→米原JCT→大山崎JCT→久御山JCT→門真JCT→東大阪PA→フェリー乗り場


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by aroundjapan | 2019-08-03 19:40 | 2019 バイク旅 | Comments(1)  

大平峠でキャンプ

いつかと同じ、亜熱帯からおはよう。


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諏訪市街地に出来たばかりの某大手ネットカフェの昨晩の様子は、まるで北海道のライダーハウスだった。
私みたいに走って寝て…というスタイルのライダーにはうってつけなのがネットカフェ。
昨今はインターネットの普及でツーリングにおいても革新的な変化が起きている。
便利になった反面、日が落ちることへの恐怖感が薄れ、それと同時に泊まれる場所を見つけた時の安堵もほとんど感じなくなっている。
なんてツマラナイんだ。

初めて諏訪に来た時のことを思い出す。
空はオレンジ色になり、諏訪湖にぶつかった私は、初めて目にした湖にうっとりすることもなく、必死に泊まれる宿を探していた。
この日はビーナスラインを走ると目標を決めていた、ただそれだけの私とW650の初めての遠出だった。

宿とは本来出発前に電話で予約をして、頃合いを見て到着するものだった。
そこで知り合った人と会話をしたり、夕飯を共にすることもあった。
ネットカフェにはそれがない。店員と2、3言のクチを利いて入ってしまえば完全に一人の世界だ。

この10年のうちに変わってしまった事と言えば、スマホを使ったナビが登場したことも挙げられる。
少し進むごとに地図をめくり、太陽の位置や川の流れで方角を考えながら走っていたあの頃とは違う。
インターネットやスマートフォンの普及によって私たち日本人のツーリングスタイルは、劇的に変わってしまった。
手のひらに収まるパソコンのような利便性を知ってしまった以上、スマートフォンが手放せなくなっている私も、もうあの頃には戻れない。
ツーリング中にツイッターやインスタグラムを更新するなんて個人的な志向で言うともってのほかだ。
バイクに乗る者として、不便を愛する者として、ネットカフェに泊まるなんて行為は主義に反しているとても悲しい事なのだ。


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・・そんな事を思いながら、今朝もこの狭いパソコンブースで目を覚ます。
私は一体何をしているんだろう。
でもクタクタになるまで、食事も抜いて、走れるところまで走る、そんなツーリングを年甲斐もなく「つい」やってしまう私にすっぽりはまるのがこのネットカフェ。
個人的には、都市型人間なのでこちらに流れるのはごく自然だと思う。
さて、探検しよう。

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潜水艦の窓が付いた個別ブース、盗難対策のためか簡易錠がかかるようになっていた。
法律的に問題無いのだろうか。


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東南アジアというよりはミクロネシア系のインテリアが不気味なのがこの店の特徴。
寝る前や朝見たいものではない。修正済み。


朝はさわやかに、というのがこの国のルールだ。
いや、国単位での通念ではないけれど私はそうありたい。
バイクに乗り数分で目的地へ。

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焼き立てパンに朝のご挨拶。
最前列はお馴染みのアイコンだが、奥の方にいる知っているような知らないような顔に妙に癒された。
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ビルの屋上へ上がると晴れ渡る諏訪湖に迎えられる。
老舗喫茶店に行くつもりだったが、観光地と住宅地の狭間だったので駐車スペースの懸念とせっかく天気がいいのでこちらへ。
ここで朝食を摂ることにする。

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ソーセージのパンとキッシュ。美味しそうに見えた八ヶ岳高原牛乳とセットで頂こう。
日差しが強く、上着も全部脱いで背伸びをする。何組かやってきて、食べ終えるとすぐいなくなった。
急いで食事をするよりも、ゆっくり食事をすることの方が得意だ。
さて今日の予定は。スマホにメッセージが来ていた。

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Yちゃんは朝から長野県某所に立ち寄るため今から1時間後に着くとのこと。
おいおい、勘弁してくれよと思ったが、日本一周時の仲間に会える、ちょうどいいタイミングでキャンプに誘ってくれたのは彼女なので大人しく待とう。
幸いここは諏訪湖で、暑くもなく寒くもなく、暇をつぶすにはちょうど良く人間観察を楽しめそうなベンチがあった。
小一時間、長野に遅れて飛んで来た花粉に鼻を垂らしながらYちゃんの到着を待つ。

実は彼女とは昨年末顔を合わせていたので、再会の喜びは軽く。
インカムの接続に数十分汗を流しながら格闘。
ようやく成功し、会話しながら走る。国道沿いの道の駅で休憩がてら蕎麦を食べた。
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農道に移動し、またしばらく走る。
とあるお店を発見した。

インカムで「あ、ここ。調べてたんだけど入る?入っちゃう?」と聞くと「行こーで!」となり飯島町のケーキ屋へピットイン。
駐車場の景色が良く、Yちゃんが撮影していたので真似をして撮った。
ここ飯島町は中央アルプスと南アルプスの「二つのアルプスが見える町」がキャッチフレーズ。
連休のためか入口付近にご当地キャラがいてなかなか可愛らしかった。
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食べたのはマンゴークレープ。通常のミルクレープよりさっぱりしていて美味しかった。
珈琲は無料。
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いいちゃん。形態が変わるらしいけど、このままがかわいいので、それは無くてもいいと思う。

思いもよらぬ女子ツーリング感満載な記事に、ベテラン読者はたまげただろう。
スイーツを堪能し、キャンプ場は電波も入らず明日の朝も出発が早い。考えた結果、風呂に立ち寄ってから行くことにした。
飯田の山の麓にあるのは砂払温泉。内部は薄暗く、寂れた旅館で温泉のみ提供・・と思いきや宿も営業しているそうで。
風呂は意外にも綺麗な設備で、ゆっくり1時間ほど湯に浸かりながら、Yちゃんと「北海道でお風呂に入ったのを思い出すなぁ」と近況を語り合う。
旅館は昔は立派だった風情。なぜ飯田の山の麓に古い旅館が。しかも温泉が湧くような地形とは思えない。
調べると江戸時代より続く老舗で、今から向かうキャンプ場のある大平峠を越えてきた客を迎えたそう。
というわけで30分以上走り、電波の入らぬ大平峠着。

キャンプ場は舗装路から草むらを下った先で、歩いて覗いてみると結構な距離がありそうだった。
オフロードバイクのYちゃんは「先に行ってみるで」と言い先に行ってしまった。
振り返り、舗装路の上で置き去りにされたW650が暗闇で自動車にぶつけられる想像が駆け巡る。
「どうしよう、帰ろうかな」と苦慮したが、下には男が2人いるはずなのでヘルメットを被ったまま降りて行ってみた。
そこには3年前ねぶた祭りで知り合い帯広で一緒にスイーツ巡りをしたTさんと、北海道で一緒だった同級生旅人のRさんがいた。
「久しぶり!」と挨拶を交わし、早速バイク移動のお願いをすると、パーカーにサンダルで寛ぎモードのTさんから「念のため荷物を外してください。僕が乗って降りますよ」と頼もしいお言葉。
車もバイクも好きな彼には任せても大丈夫、と思ってお願いした。
何かあったら支えようとついて行ったが、瞬く間に下へ降りてしまった。
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Tさんは「大丈夫です。」と言い、なーんだ、降りれるのね。と安堵した私はYちゃんと競うように素早くテントを張った。
この日のためだけにテントを積んでいた。
Rさんが手伝ってくれる。
すでにテーブルを囲んでいる2人の隣にアウトドアチェアをセットするや、Tさんが「さぁ鍋を出して」とよそってくれたのはすき焼きとご飯。
しかもツーリングライダーとは相性の悪い、貴重品の卵を添えて!
Tさんは近県に住んでいるため自動車で来ていて、Rさんとともに料理も好きと来たもんだ。
女二人は何とも情けないが年下の器用な男、Tさんに甘えさせていただく。

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四方から食卓を囲み、暖かい鍋は具材に味が染みていてとても美味しかった。
食べ終わるとみるみるうちに辺りは暗くなり、火を起こすTさん。
薪になる木は明るいうちに周辺に集めてくれていたらしい。
彼は酒を手にしながら、慣れた様子で火を大きくしていく。
ある程度火が大きくなると、今度はかわるがわる四方から薪をくべていった。

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Wizard of fire T氏

本当にこういう作業は経験がものをいう。
某離島帰りのRさんから黒糖のお土産を頂き、私は手拭いをプレゼントした。
Tさんは数日後に世界一周の旅へ出るそうで、この3年の間に旧知の友のようになっていたYちゃんにエールを貰っていた。
火が小さくなっていくと格別に冷え込んできた。
木々の間から見える空には星があり、4人で小さくなっていく火を名残惜しく見送った。



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by aroundjapan | 2019-07-14 23:33 | 2019 バイク旅 | Comments(3)  

夕焼けの色が本当の世界の色だとしたら

※公開順番が逆になっていました。

晴れ、風あり。
軽井沢のパンを食べて、今回ベースキャンプのようになっている上田を出発。
長野の定番ツーリングコース、霧ヶ峰を目指す。上田から南向きに走るのは初めてなので、まずは県道40号・諏訪白樺湖小諸線を走ることを決める。
地図上の何でもない交差点を目的地にして、そこからまた走り出す。


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5月の頭にライダーが頻繁に目にするもの、鯉のぼりだ。
毎年この時期が来るのが早い。
日本一周の時も5月頭に出発したので、鯉のぼりは強く印象に残っている。走るのにこれ以上ない、気持ちの良い季節だ。
白樺湖に新しく出来ていたローソンの人混みに驚いた。
久しぶり、かつ慣例に従って車山高原で羽を伸ばすことにした。
連休のため関東各地から集まったのであろう観光客が多い。

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いつもの山小屋カフェ。
最初に訪れたのは8年前、長野という地に憧れたのはこちらのカフェ兼山小屋の存在が何といっても大きい。
チーズケーキが濃厚で美味しい。
漫画に紹介されたようで客層が余計に増えていた。

食後は高原を歩くでもなく、景色を眺めるでもなく、バイクに乗りこむ。
周囲の喧騒も何も今は入って来ない。
バイクと2人になりたい。
何故だか今回はそういう気分なのだ。

その前に目の前にあるバイオトイレへ。

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バイオトイレは登山道などにあり名の通り水洗を使わず、排泄物を菌の力で処理するトイレだ。
図解が意味不明すぎて某ギャグ漫画を思い出す。図解の割に文字数が多い所とか、嫌いじゃない。

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車線に進入し、川崎からの旅バイクに続いて走ると、私の後ろにも同じように何台も連なった。
カーブをいくつも走り抜け、見知らぬバイク乗りたちと電車ごっこをしているみたいで面白くなる。
力を抜いて走りながら到着したのは道の駅美ヶ原高原。
人里離れた山の上にも関わらずツーリングやドライブの客でごった返していた。
標高が高く残雪もあるが、日差しもあったため見た目ほど寒くはなかった。
土産物を沢山購入し、家に送る。
ツーリングのたび長野経済に貢献している私だ。
元来た道を同じように降りて行く。

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霧の駅から南の道を進むのは初めてな気がする。
小諸方面を目指すと外車の大型バイクが続いた。マンホールの凹凸が激しく、気分が悪くなりそうなので速度を落とすと、バックミラーの中にすいすいと走ってくる彼らへ道を譲った。
二台行った先頭車両のヘルメットから馬の尻尾が出ているのを見たとき、「すごい」と声が出た。
夫婦だろうか。人馬一体、そのものだった。私もあんな風に、大きな車体を乗りこなしたい。きっと世界がまた違って見えるだろう。


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クラフトフェアをやっていた道の駅小淵沢。
3度目で、飽きずにまた来てしまった。
休憩がてら足湯に浸かり、作品を見ながら過ごした。陽が傾き始めている。

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あまりにも過去の記憶をなぞっていたため初めての場所に行ってみようと思い、30分ほど走ってツーリングマップ掲載の清泉寮でソフトクリーム。
途中、ルート選択を誤って、以前この道を初めて走った時“もう2度と走らない”と誓った八ヶ岳高原大橋を通過してしまい、帰路でも通るのかと戦慄したが違う道で帰ってこれた。
清里から小淵沢方面へ走ると、激しい縦溝で急な下り勾配の先が急カーブなのだ。転倒は免れたが、あの時はもう死んだと思った。
今回は登りのみ。どちらかと言うとラッキーだ。
しかし何故こんな道路を作るんだ?
バイクを運転した経験のある人が図面を引いているのだとしたら、間違いなく気が触れている。

営業時間の少し前に着いたので日も傾きかけていた。
ソフトクリームを食べるにはやや冷たすぎる風だったが、革ジャンが守ってくれる。
昼食を食べ損ねていたので、ベンチに座りまだ持っていたパンをかじった。
駐車場から1台も車がいなくなってしまったので、私も前へ進もう。

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平和なほうの道に沈む夕日。気温が下がってきているが、太陽の照らしている部分には温もりがあった。
ただでさえ瞳に映る美しい夕日に、ツーリングで来たというスパイスが加わると郷愁が込み上げてくる。
奥歯のさらに奥の方から、甘い空気が浸み出してきて、指先からは力が抜ける。
しっかりと地面につけているはずの足の裏は、全くもって現実味がなかった。
一言でいうなら、表現できないほど気持ちが良いのだ。いつまでも見ていたい。

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八ヶ岳、8年前に初めて走った時から、何度来ても大好きだ。
こんな景色に自分の子供や孫の世代も出会うことができるよう祈っている。


上田→R18→R142→K40→白樺湖→ころぼっくるひゅって→霧の駅→K460→道の駅美ヶ原高原→霧の駅→K424→R20→K197→K17(八ヶ岳エコーライン)→K484→道の駅こぶちさわ→レインボーライン→K28(八ヶ岳高原大橋)→ポールラッシュ通り(清泉寮)→K11(八ヶ岳高原ライン)→K484(八ヶ岳ズームライン)→八ヶ岳エコーライン→縄文の道→R152→土手道→亜熱帯



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by aroundjapan | 2019-07-07 20:53 | 2019 バイク旅 | Comments(1)  

Be Here Now

ネットカフェの無料モーニングが食べ放題になった店舗が多いようだ。
揚げ立てのポテトと食パンを頬張る。
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予報通りすっきりとした晴れ、風あり。今日は走る日だ。
榛名からスタートするために麓の前橋で夜を明かした。
今回も榛名へは県道15号を走ることにした。
前橋から山にまっすぐ近づいていく。
標高が高くなるにつれて気持ちの昂りも抑えられないものとなる。

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伊香保温泉を横目に通り過ぎ、榛名山ロープウェイ乗り場へ来た。
榛名湖の横にちょこんと榛名富士という名の表す通り形のきれいな山があり、その山頂へ至るための経路だ。
あの上へはまだ行ったことがない。

天気が良くなったので、駐車場で隣に停まっていた自動車の運転手を真似て車体を拭いてみる。ここまで何にも構わず走ってきたので、フェンダーから何から酷く汚れていた。
榛名を心行くまで走る。北へ降りて行くと国道に出た。九州から遠いこの地は新鮮で、初めて走るような気がしたが、前後の地理関係から見るに過去に走った道路だろう。
忘れやすい頭は、時に軽快でもある。

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何度目か最早わからない、八ッ場ダムの道の駅にて群馬名物・焼きまんじゅうの食わず嫌いを克服。
全然期待していなかったから今まで食べたことがなかったのだが、疲れていたのか、甘辛い味噌味が意外にもかなりイケた。
連休の関東は今日から晴れる予報だったが、本当に天気が良い。
どんどん前へ進もう。


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R292で草津から山を登る。
この先には日本国道最高地点、渋峠があるのだが現在は白根山の火山活動による有毒ガス警戒のため、群馬側は標高1500m程の殺生河原駐車場で折り返しを余儀なくされる。草津温泉街と比較するとほとんど標高は上がっていないはずだが、それでも残雪が多い。
強風を遮るものがなく、しばし歩き回ってから退散する。

体が冷えてしまったので、草津にて無料の公衆浴場へ。
勝手知ったる前回と同じ場所に来た。そうでないと草津の街中は道が狭く勾配がきついため、オートバイの私は、前にも後ろにも進めず立ち往生してしまいかねない。
勇んで入ったはいいが、湯舟には湯が全然たまっておらず、居合わせた観光客と 足湯と変わりませんね。なんて笑う。

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草津から少々下り、嬬恋パノラマライン。前回初めて走ってから気に入ってしまった。
前回は夕方でルートも良くわからなかったため、出る場所出る場所で開けた景色に感動して写真を撮った。
今回は時間もあるので北側から「つまごいパノラマライン」の標識に沿って走る。
雑誌に載るような著名なドライブルート・ツーリングルートには観光客も多いものだが、ここはほとんど車やバイクとすれ違うことがない。
世俗を離れた理想郷だ。

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山が近い。空が近い。道路が近い。
全てに包み込まれていて、グローブをした手を差し伸べると、そのどれにも触れそうな場所にいる。
口を開くと、土地の空気を吸い込める。
それだけでもう、生きている実感が得られた。


昼食を逃していたが、近隣に食事する店も思い浮かばない。
いや、一つだけあった。前回の記憶を頼りに浅間牧場茶屋で食べることにした。
周囲の別荘地域はナビを入れても迷ってしまう。
前回は店員しかいない店で、ストーブにあたりながらソフトクリームを食べた。
連休の施設は子供連れの家族でいっぱいで、動物と触れ合えるコーナーも充実していた。

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全国のふれあいコーナーにいる、周囲の状況を読まないウサギを見るのが好きだ。
彼らは大抵、隅にできた日陰の中に耳を畳んでめんどくさそうに丸まって目を細めている。

2階のレストランで丼ぶり飯を注文したが、客でごった返していたため長い時間待たされた。
味も普通だったが、特別なものは求めていないため別に構わない。
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毎回同じじゃつまらないと感じるのだが、なぜ何度も同じ場所に足を運んでしまうのだろうか。
つまらない土産物屋も、誰もいない街灯のない道も、依然と同じままだった。無事を確認するように様子を見て回った。
浅間記念館から浅間山を望む。
この辺でキャンプするのも気持ちがよさそうだなと思うが、キャンプ場は満員御礼。
私の求めるような場所ではなかった。
日が暮れる前に小諸へ立ち寄りたかったので、軽井沢観光は諦めた。
国道146号から降りてきて、せめてパンを買う。

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今回の旅、白馬や草津や軽井沢では桜がまだ満開。
これから一気に夏へ向かっていくのだろう。冬が長く、春はほんのひと時らしい。

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前回気に入った丸山珈琲小諸店。
なんと午前中にケーキ類は売切れたということで、以前より人気が出ているようだった。
店の珈琲豆は1年ほど前から輸入食品などを取り扱うスーパーで、地元でも購入できるようになったのだが店舗自体を気に入ってしまい再訪するのが目的だった。
今日は天気が良かったので浅間山を眺めながらカフェタイムという希望が叶った。
連休は令和2日目を迎えていて、ちょうど折り返し地点だった。
ここまで来てみると十日間の休みなんて予想以上に速い。
それだけ毎日が充実しているということだ。今が最高に幸せで、同時に出てくる寂しさを冷め始めた珈琲で飲み込んだ。

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アナログな照明を灯しているバイクのメーター越しに、夕暮れを眺めると先程と同じ気持ちになる。
太陽の火が消え鎮まり冷えていく山の空気と、バイクの与える振動・エンジンの温度は、旅の真っただ中にある幸福と、寂しさ。
それそのものの様で、呼吸する度身体から力が抜けていく感覚がする。
毎度感じることだが、この一時的な感傷がバイクで旅することの醍醐味で、気持ちが良いんだ。
20歳から始めて10余年。あと何度、こうした旅ができるのだろう。

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風呂上がりに、千曲川沿いに灯る街明かりを眺めた。



K15→K30→榛名湖→K28→R145→草津 殺生ヶ原→地蔵の湯→ガソリンスタンド→つまごいパノラマライン→K235→浅間牧場茶屋→鬼押しハイウェイ(六里ヶ原休憩所)→R146→千住博美術館(浅野屋)→R18→浅間サンライン→?→湯楽里→上田ネットカフェ



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by aroundjapan | 2019-06-30 15:13 | 2019 バイク旅 | Comments(2)  

帽子

目を開けると晴天!
午後から雨なんて信じたくないほどのまぶしい太陽が部屋に差しこんでいた。令和最初の太陽だ。
7時に目が覚めたものの、ルートを想定したりするうちに2時間近く経っていた。
ロビーに降りると朝食サービスをまだやっていたので軽く食べることにした。
出発したのは9時半ぐらいか。できるだけ国道ではない田舎道を走って館林まで行きたい。

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旧中山道を通り、途中でドライブインななこしが近いのに気づいて寄り道。
建物の様子は変わっていないが、駐車場敷地の半分近い範囲が売却され、福祉施設が立っていた。
往年の看板はギリギリの位置で残されていた。
店内は連休のためか以前来た時よりもにぎわっていて、そして相変わらずショ×ベン臭い。

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館林へは昼食が目的で向かっているので、今回はHi-Cだけ買って飲むことにした。
絵具を溶いたような着色料で喉が潤ったんだか乾いたんだかわからない。

田んぼの中、以前も走ったような道を走る。
よく見ると視界にあるほとんどが小麦で、穂先にはてんとう虫が歩いていた。見渡すと何匹もいた。
穂先が黄金色になり始めていた。
もうじき夏が来る。

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国道354はまっすぐなつまらない幹線だが快走。気温が上がり暑くなってきた、
革ジャンのジッパーを、外れないギリギリ下まで開けた。
こんなに暑いのはズル林館林に向かっているからだろうか。
群馬の都市間は地図で見ると互いが近い気がするのだが、走ってみると本当に「意外と」遠い。
館林駅前の花山うどんは相変わらずの行列。店の前でちょうど1時間並び入店。
席数に対し、トイレもやたら広い空間の1つしかない。
トイレでも並び、戻ってくると鬼ひもかわ麦豚冷が出てきた。1年半ぶり2度目

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愛しい鬼ひもかわ

1時間待ったのに3分ほどで平らげてしまった。
我ながら興奮しすぎている。掃除機のように吸い込み、気付いたら食べ終えていた。きちんと味わえたのだろうか…。
満足したので今日のうちに、もう一つ行きたかった場所へ向かう。
今いる館林はほとんど群馬県の飛び地。
次の目的地が途方もなく遠く感じたので再び高速道路へ乗ることにした。

先程まで晴れて暑かったのに、その反動のように、そして予報通りに。
高速を走り出すと雨が降ってきた。
ランプを降り、碓氷から山道に入り込んでさらに奥を目指す。
雨が強く降り始めていた。
荒れた舗装路を注意深く進む。
ブーツから水が染みて足先は濡れてしまったが、オートバイの排気音と共に雨音に包まれていると、辺りの自然と同化してしまったような気がして、取り返しのつかない場所まで来てしまった気がして、しかし反対に心は踊っていた。
今の私は誰からも見えないんじゃないか。
孤独とも思える自由がここにある。

目指すは山奥にある一軒の温泉宿だ。
行き止まりの駐車場からさらに30分歩くらしい。
山道の途中で数台のオートバイ集団に追い越された。私みたいな物好きが他にいるとも思えない。
しばらく進むと行き止まりになった砂利敷きの駐車場があり、集団が小屋の下にバイクを停めて支度をしていた。
宿から1台、バンが迎えに来ている。
「ここしか空いてなかったんですよ、こんな山奥とは思わなくて・・」仙台から来たという若い青年たちは宿泊客だった。
日帰り入浴希望の私は、本来ならここから1キロほど歩かねばならなかったが運よく、同乗させてもらった。
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激しくガレた道を信じられない速度で飛ばす宿の主人と思われる方

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霧積温泉 金湯館

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以前は軽井沢よりも別荘の多い地区だったが、洪水で流されてしまい現在はたった一軒残る宿。
家族経営で、電気や水は来ているらしいが内部は宿というよりは山小屋然としている。

車から降りた我々は傘を差し、急な階段を恐る恐るライディングブーツで降りていく。
宿の前にはゴウゴウと上流から下流へ向かう川が横切っている。
チェックインを済ませた彼らは風呂に向かったらしく、私も風呂に向かう。
施設の屋内と屋外の明確な境はない。渡り廊下を進むと、内湯のみの風呂がひっそりとそこにあった。
私がこのような関東の山奥で湯を浴びられる機会があることに感謝した。
関係ないがトイレが温便座で水洗なのにも痛く感動した。どこに流れているんだろう!

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湯上りに一息ついて座っていると、宿のおばあさんがお茶を出してくださった。
一部の人は気が付いたと思うが、ここは映画「人間の証明」で有名な霧積温泉。
何気なくかかっているストローハット。
作者の森村誠一が影響を受けたのはもちろん西條八十のあの詩だ。

母さん、僕のあの帽子、どうしたんでせうね?
ええ、夏、碓氷から霧積へゆくみちで、
谷底へ落としたあの麦わら帽子ですよ。


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なんと帰路も車で連れて帰ってもらった。
宿の方には礼を告げたが、次回は泊まりに来ねばなるまい。
ぬかるんだ道をオートバイと二人、降りていく。
雨はほとんど止んでいたが、見えるもの全てが柔らかな湿り気に包まれていた。

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碓氷第三橋梁

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碓氷湖

霧のかかった碓氷峠は何とも言えぬ風情がある。
鏡のように静まり返った碓氷湖は幻想的で幽玄で、夢の中にいるような心地がした。
帰路には段々と夕闇に包まれていく安中の広々とした県道を、走っていた。
雨に散々打たれたのに、心は気高く清々しい気分だった。

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今夜は地元にないチェーン店、あさくまでステーキを食べる。
たくさん動いたので食が進んだ。


宿→K121→K13→R354→館林 花山うどん→K2→K8→R50→太田桐生IC→松井田妙義IC→K51→R18→K56 霧積温泉金湯館→K56→R18→碓氷第3橋梁→碓氷湖→R18→K216→R18→ステーキのあさくま前橋インター店→前橋


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by aroundjapan | 2019-06-23 20:10 | 2019 バイク旅 | Comments(8)  

群馬の絶メシ巡礼

平成31年4月30日 火曜日

その朝、ネットカフェで目覚めた私は、平成から令和に変わる改元特集番組に見入ってしまっていた。
平成が進むほどに、少しずつ大きくなり自我を持ち始めた幼い自分を重ねながら。
平成の出来事は、私の人生に起きたことと全く一致していた。
この時代が終わる事は、自分の中で大きな節目だった。

外に出ると雨はすっかり上がっていて、路面はすでに乾き始めていた。
ヘルメットのベルトを締め、グローブを付けたらセルを回す。
平成最後の日にも、バイクに乗っているなんて自分らしいやとギヤを入れサイドスタンドを跳ねる私の口角は上がっている。
11時に出発。
浅間サンラインへ出ようとすると迷って10分ほどロスをした。
ナビを使わないと右も左もわからない自分に激しくショックを受けた。
以前はこうではなかったのに・・。

気を取り直して住吉の交差点より浅間サンライン→東御市→R18→中軽井沢方面へと進んだが、連休のため圧倒的な渋滞でうんざり。
霧雨に濡れていくシールドはまるで私の心模様だ。
突然焦げたような匂いが漂うのでハッと顔を上げると、土地柄の、薪を売る店のようだった。
浅野屋でパンを食べたいなと横目に見ながら空腹をなでさする。
軽井沢を散策するのは諦めて高速に乗ろうとするも、雨脚が強まり前方は目を疑うほど霧が濃い。
まるでいつかの知床横断道路だ。あのときはあまりの悪天候にD君が愉快そうに声を上げて笑っていたっけ、と思い出しながらゆっくり50キロぐらいで転ばぬよう祈りながらインターチェンジへの道を下った。
意識したことがなかったが、街を出るとかなり高低差のある地域らしい。
お先にどうぞ運転で後続車に道を譲り碓氷軽井沢ICから乗る。
シールドが曇って全く見えないからと言って、シールドを開けて走ると顔に塗った日焼け止めが目に流れ入って痛い。
痛みに耐えかねて横川SAの二輪駐車場の庇の下へ逃げ込む。
すぐにヘルメットを脱ぎ、シールドと風防に持参した曇止めと撥水スプレーを塗布する。
髪の毛先も濡れていたが、構ってはいられない。
後から思えば横川で釜飯だとか昼食を食べるべきだった。
だがそんなヤワで軟派な気分は、すっかり雨に溶けて吹き飛ばされていた。
落ち着いて考えると生きる為に必要な、ごく当たり前のことでさえ、正気を保つ為にいつも以上に激しく突っぱねてしまう。
水を弾くシールドの中で、とにかく走る。そういった運命を与えられた生き物のように。瞳は目の前の道だけを捕らえる。

平地に降りると霧が晴れ、空の雲が割れた。
高崎を通過してしまう気がしたので、訳も分からず上里SAというところで出る事にした。
雨が止んだので多少の道迷いぐらい余裕だ。
遊園地の子供向けジェットコースターの様な高度から下りていくと、インターチェンジのスロープの先は田んぼで埋め尽くされていた。
辺りの看板から察するに現在地は埼玉県だった。
聞いたことのある、でもどこに位置するのか知らない地名が看板に表示されていた。地理がわからず混乱する。
あとで地図を見ると、群馬県の高速道路は予想していたものとは全く違う軌道を描いていた。
さらに国道も予想とは違う方向に伸びていた。
近くに、以前訪れた伊勢崎市の自販機食堂があるようだが走れども一向に着く気配がない。
ましてや記憶違いの地図ではスムーズに着かなくて当然だ。

自動車の混雑を抜けて、ナビを入れるとどうにか到着する。文明の利器には太刀打ちできない。
雨はやんだが薄曇をたたえる空は冷たかった。数時間ぶりに二本足で立つと、手と足先が濡れて体温が低い。
店内には意外と客が多い。家族連れやカップルなど、今私の関わりたくない種類の群衆だった。
前に来たときは誰もいなかったし、居ても一人客だったから本当に意外に思えた。
ミートソースとタルタルのハンバーガーを食べる。300円。
具材が子供騙しの感じにしては高くないか。

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一番期待していたオリジナルのハコめしが売切れで落胆

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懐かしゲーム筐体が増殖していた

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海外製PCグッズが高額で売られていて疑問だったが、運営用の募金のようなものらしい

ひとまず体温を回復しよう。店内を見物し、ノートに過去の自分の書き込みを見つける。
2017年秋 もう一年半も前。2度も来るとすごく身近に感じる。飽きてさえ、来る。
私の中の自販機熱はどうやら落ち着いたらしい。
肝心の商品がそこまで美味しくないのも飽きる理由だ。きっと過去の日本人の大半が私のような感覚で自販機からコンビニへ流れていったのだろう。
店内にはグッズの販売もあり、製作費の関係とわかってはいるがキーホルダー一つ千円と高い。
あれこれ不満が漏出するのは熱が冷めた証拠だ。
坊主憎けりゃなんとやら。

あれ以来雨は上がっていたが今日は風呂に浸かりテレビを見ながら寝たい。
高崎の宿を予約する。駅周辺は二輪駐車に厳しそうな気配があるが、バイクは400円で宿に停められるらしい。
日が暮れるまでまだ時間はある。

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今度は今回初めての「絶メシ」巡りをする。
高崎市の自治体として取り組んでいる絶メシ。
ハマってしまい会社の隙間時間にホームページを熟読していた。私の心にホームランだ。(野球のルールも知らないのに使うもんじゃない)
高崎市新町にある三山製菓という甘味処、いわゆるお団子屋さん。
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団子70円、あんドーナツ100円、の安価な設定に加え、駄菓子も備えた店内。
甘いのでお茶も購入し一息ついた。
近所の子供たちの憩いの場となっているのだろう、私が団子を頂いている間にも小学生が買いに来ていた。
ご主人が言うことには、ここ新町には鐘ヶ先紡績つまりカネボウの工場があり富岡製糸場の次に大きかったそうだ。見学はできないとか。
奥さんは出てこられなかったが、話好きなご主人だった。


高崎中心部を目指す経路の途中にあった自販機の店、オレンジハットを訪ねた。
前回の茂呂店とは別の店舗だ。バイクを止めると年配の男性に声をかけられて今回の旅程の説明。
その隣に先程の男性と比べると若い男性がいて話すとなんと、お馴染み友人A!の父親。
Aママもいてお話。すっかりテンションの上がったママが電話し、自宅にいるAと話す。驚いたがAは相変わらずの調子で、そのまま別れた。Aの父とは、Aの式で顔を合わせたはずだが、お互いその一度きりで顔を覚えてなかったらしい。
店内に入り夏辛トーストを食べる。耳が固く、凄く普通。これが220円とはバカらしくなってくる。

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管理人が出てきたので管理人室?

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夏辛トーストの意味はマスタード これまた子供騙しか

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座って食べるテーブルがあるのは良い

管理人の男性は機械の故障などを見張っていて、私がトーストボタンを押して加熱時間を過ぎてもトーストが降りてこないのを見るや、すかさず駆けつけて自販機の鉄蓋を開けて引っかかっていたものを再加熱して出してくれた。
自販機の意味があるのか・・。
というか両替から一部始終見られていた(見張られていたor見守られていた?)と思うと少し怖い気がした。
しかしスロットマシンの当たりか不調か、-興味がないので見ていないが-男性が何人も群がっている中に管理人も一緒になって見ていたのが意外で面白かった。
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不器用そうだが、きっといい人に違いない
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店の前で。A両親に会ったのは実はAの兄弟がこちらに出てきているからだった。

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高崎のきゃらばん

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わくわく


そのあと、ここだけは外せなかったきゃらばん。店内いい雰囲気。
微妙な時間だったが、宿もすぐそこなので夕食もとってしまおうとポテトグラタンセット1080円。
パン2つとサラダ、コーヒー、食後のフルーツもあって安い。
注文を取りに来た奥さんが左手首に湿布をしているので話しかけたら腱鞘炎とのこと。
内装の雰囲気も良く、味もしっかりしていて素晴らしいと伝えると「私はただの皿洗いのおばあさんですから。」と言う奥さん。
「群馬から出たことがない。九州は行ったことがないわ。娘が三人。皆飲食とは関係のないお仕事。誰も継がないんじゃないかなぁ。自分たちで始めた事だからね。別にいいのよ、絶メシだしね。」
そんな事言わないでくださいよ…。素敵な奥さんだな。また来たい。というか会いに来たい。そんな店。
ちなみに絶メシインタビューではご主人が殆ど喋っているが、私の在席中ずっと豆の焙煎をされていたのでご挨拶だけ交わした。

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宿にバイクを止めてチェックイン。
清潔な室内に気持ちのよさそうなベッド。あまりにも気分が上がり、部屋で怠惰に過ごしていると21時頃になっていた。
バイクに戻って忘れ物を取り、その足でホテルの部屋着の上にカッパ、サンダルという出立ちで目と鼻の先にある高崎駅へ。
土産物屋も閉まっており、おそらく連休も関係なく仕事の方々が帰宅中だったため、そこに登場した流れ者の私が非常に場違いだったのは即座に悟った。
併設する家電量販店の照明のおかげで明るい。もっと勢いのある街かと思ったが少し買い被りすぎていたようだ。
でもこれでいい。何度も来ているからいわなくてもわかると思うが、群馬は面白い。
ホテルに戻り、風呂から上がった私は、付けっぱなしのテレビ画面越しに平成から令和への改元の瞬間を、ぼんやりと眺めていた。


上田→浅間サンライン→軽井沢(通過)→碓氷軽井沢 高速移動 上里→伊勢崎 自販機食堂→高崎 三山製菓→オレンジハット新町店→きゃらばん→宿


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by aroundjapan | 2019-06-16 22:28 | 2019 バイク旅 | Comments(4)  

酷道148号

3日目の朝。晴れ、空には雲あり。風はない。
本日も晴天ナリ。そして今日も長丁場になるため早めに出発した。

まずは能登半島といえば、ここを走らなければ!
体は自ずと海の方へ。のと里山海道を走る。
走り出して間もなく、日差しのためか・興奮の熱が高まっていくためなのか防寒着が暑くなり、早朝から営業している道の駅高松に立ち寄ることにした。
かなり早い時間だったので営業していないかと思ったが、意外にも開店中の店内を覗いてみた。
土産物や手芸品が豊富にある。
連休はお土産を発送していないということで嵩張らないものだけ購入することにした。
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この道の駅、日本海を見下ろしてキャンプすることができるらしい。
こちらに泊まればよかったかと思考するも、寒くて室内に逃げ込んだ昨夜の私だった。
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日本一周以来、二度目の千里浜も快晴

千里浜なぎさドライブウェイに到着。連休の晴天日のため朝8時台より大変な賑わいで、近くにいた家族連れに写真を撮ってもらう。
松本ナンバーのライダー男性に話しかけられ、長野の情報をもらう。
「寄り道ばかりで予定通りにいきませんね」と私が言うと、彼は「寄り道しないと面白くない。だから寄り道していいんですよ」と言った。

ここまで順調に走ってきていたが、砂浜から退場するときに締まっていない部分を踏んで転びかけた。
羽咋(はくい)から氷見(ひみ)へR159からR415へと入る。
この道路は初めて走る。
山間部のためか滑り止めのグルーピング舗装が多くて走りにくい。
というかタイヤの細い二輪はこの縦溝が余計に滑りやすくなる。
事故多発と看板に何遍も書くなら車路上のマンホールは避けて、カラー舗装とグルーピング舗装はするな!と署名活動をしたい程、これらの舗装が大嫌いだ。

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ハットリ君。”にんにん”だワン~。

今回初めて立ち寄った道の駅ひみ。
意外にもかなり大きな施設で、町中の土産物屋が全てここに集まってしまったのかと思うほど店も品物も客も凝縮されていた。
ここで家に土産を買うことにする。ブリや干物を、クール便の宅配箱に閉まりきらなくなるほど追加して詰めてもらった。
到着は意外にも早く、明日届くらしい。
漁火ロードからR415を通り、雨晴キャンプ場へ立ち寄る。
閑散期かと思いきや、夏休みのように客が集っている。
どうにもギュウ詰めのキャンプ場は苦手だ。すぐ隣に見知らぬ人々と詰め込まれて、一体何の罰ゲームかと問いたくなる。
ところでここからの景色は抜群で、富山湾越しに立山が大きく見えた!
昨日生まれて初めて雪の被った白山連峰を見た私は、まだその光景に対して免疫が付いていない。まるで合成写真のような景色だ。

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空の色とのバランスでくっきりお見せできないのが残念

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その後は富山の市街地にある純喫茶ツタヤへ立ち寄った。
本当はモーニングに来るつもりだったが、朝から寄り道が多く予定が滞った。
モーニングとランチの隙間時間に入店してしまい、軽食しかないとのこと。
仕方なくピザトーストを注文すると、これがなかなか良いお味。
コーヒーは大正時代の創業当時より初代店主の単身留学したインドネシア仕込み。
大正時代にインドネシアとは、また偉い所に行ったもんだなと創業者の無謀さに感心。
そういえば店内の置物はインドネシア系だ。まるでどこかのネットカフェのようだ。。
コーヒーは焦げっぽい香りに少しばかりのフルーティさがあり、「これがインドネシアの味ですか」と言うと、店主の妻なのか何なのか若い女性が「そういうわけではない」という旨の内容を言っていた。これほどにインドネシア感を醸し出しているのに何故・・。

先へ進みたい気持ちがあるが、国道を走ってばかりいて気が付けば休みが終わるなんてことがあったら馬鹿馬鹿しい。
それなら家で寝続ける方が日焼けもしないし、幾分健康的だ。
千里浜で出会った男性の言っていたことを思い出し、たった今からは適度に寄り道をすることに決めた。

続いてもう一つ行きたいところへ立ち寄った。廣貫堂資料館だ。
わかりやすく言うなら企業ミュージアムの一種で、無料で見学できる施設。
その証拠に「何県から来た」と書くと、廣貫堂の製造している栄養ドリンクを貰える。
富山の薬売りの歴史について学べる施設だ。「富山の薬売り」という言葉を初めて聞いたのは小学生の頃だったと思うが、その時からこのように深く学べる機会を欲していた。
まさか資料館があるとは。調べてみるものだな。

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こんな格好で薬を背負って歩いていた方を配置員と呼ぶ。ご苦労様です。

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昔からの常備薬

江戸時代に殿様の腹痛を救ったのが富山の反魂丹という薬で、以降藩を挙げて売薬事業を開拓していったそう。
なんでも先用後利のビジネスモデルを定着させたのも富山の薬売りで、薬箱は私の家にも置いてある。
祖母が明治生まれだからだろうが、小さい頃に熊膽圓や赤玉はら薬、六神丸など、何だこの変なパッケージはと思いながらいくつも見たことがあった。(実際に帰宅して実家の薬箱を覗いてみると”越中富山の反魂丹”が鎮座していた。)
「用を先にし利を後にし、医療の仁恵に浴せざる寒村僻地にまで広く救療の志を貫通せよ」という時の富山藩主が唱えた訓示から社名をとったらしく、一つの会社というよりは富山が全国に存在を知らしめた売薬事業に関する歴史を学ぶことができた。
ところで当時の薬はガマの油、ではないけれど麝香鹿の香嚢や熊胆から作られていたそうで、西洋医学の抗生物質に慣れている世代から見るとそれはまるで魔女が薬草から作る薬のようだ。
薬売りの歴史は理解したので、次は東洋医学から西洋医学に取って代わった医学教育現場の在り方とか、廣貫堂の薬剤開発部門では過去の傑作をどういう取り扱いをしているのかを知りたくなった。
いつかもう一つある薬の資料館にも行ってみよう。

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バイパスを走っていると普通に立山連峰が目の前に。
富山っ子はこれを見慣れているんだろうな。
視覚で圧倒されているのかもしれないが、常に冷凍庫を開けっ放しにしているかのような冷気が漂っている。
前方~右手に視線をやる度に予想より大きな山がそこにあるので、いちいち感嘆の声をあげながら先へ進んだ。
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魚津市でとある観光スポットに立ち寄ってみた

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観光ガイドらしきおじさんの隣にてアルモノの出現を待つ

昼過ぎに富山名物の蜃気楼(しんきろう)観測地に到着した。
この季節特有のものだそうで、富山を走るなら立ち寄ろうと決めていた。
想像していたより多くの観客に驚いたが、バイクを止めて、近くにいた観光ガイドのおじさんに教えられ、出現を待ち13時半まで待つことに。
暑いぐらいの日差しの中、ペットボトルのお茶を飲み干した私は「あれを見とるがや」「はや無いかいね」と北陸弁と思われる言葉に囲まれ、14時まで待ったがはっきりとしたものは見えず。
残念。今日は気象条件も良く、望遠鏡で玄人が見ると出現しているレベルだそうだが、出現する高度なども重ならないと素人が肉眼で確認することは難しいようだ。
おじさんがアルバムにしている蜃気楼を見せてもらったが、いずれもはっきりと景色が変わっていて、夕方まで現象が続くときは富山湾の向こうに沈む夕日と相まってそれは幻想的なものらしい。

ところでここでも振り返ると、水平線のモニュメントをはるかにしのぐ大迫力で立山が明瞭に見えていた。
そんな立山も魚津を出るといつしか見えなくなってしまった。
見覚えのある海岸や「ヒスイ」の大きな文字を横目に新潟県に入ると気温は下がり、道の駅市振で一枚重ねた。
そこからは切り立つ海岸線に、いくつも連続する洞門を潜り抜ける。
親不知の海岸は、アップダウンも多く狭い国道を人間も自転車も大きなトラックも走行するため、21世紀になった現在に至るまで一桁国道とは信じがたいほど閉鎖的で危険だ。
歩き旅の男性を追い抜き、グルーピング舗装に身体を強張らせながら一気に走り抜けたため、土木遺産のトンネル(以前来訪)のある親不知子不知を通過してしまった。
一息つこうと、以前は立ち寄らなかった親不知記念広場に到着。
そのあと先ほどの歩き旅の男性が到着すると、荷物を下ろし自然と話し始めた。
鹿児島県南部出身の人で、大学から関東に出てきて今は引退後なのだろう、各地で歩き旅を分割しながらしているらしい。
「車やバイクじゃ見えないし、自転車でも速すぎるから。歩いてるんだ。」と言う。
バイクじゃ速すぎる・・胸の痛い言葉だった。確かにそうだ。一日に何県も跨いで、何が楽しい。何がわかる。
「福岡ナンバーって見てうれしくなったんだ!」と満面の笑みを見せた。
彼はさらにこう言う。「九州の人はどうしてこう仲間意識が強いんだろうね!」
私も20代の頃は関東に出ていたから彼の言う意味はよく分かった。
本州に渡ってきてからまだ一度も九州ナンバーの車を見ていない。
九州の人と会うと、家族や親戚と会ったような、ほっとするような気恥ずかしくなるような気分がする。

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親不知の眺め。命を落とした親子を想い建造された銅像が旅行く人を見守る

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ここがたまらない角度だと言って共感してくれる人は恐らく同じ業界の人

男性と手を振って別れた後は、以前と同じ行程。道の駅親不知ピアパークを訪れた。
前回はほぼ客がいなかったのに、5月の連休はオンシーズンと見えて親子連れが海水浴場の砂浜に大勢見える。
警備員が駐車誘導するほどの人出だった。
何かを食べたくてカニ汁を購入する列に並ぶが、気分が乗らなくてやめて走ることにした。
長野方面を目指すため、間もなくR148に折れる。
妙高山系と白馬に挟まれる、初めて走ったこの道がこの旅で忘れられない道だった。悪い意味でだ。
序盤で横に並んだ、今夜中に帰るつもりだという高崎ナンバーの旧車男性に話しかけられ、何となく背後から見守られながら、かなり寒い中、ウェットの路面・トンネル・グルーピング舗装で速度を落とし走った。
全然生きた心地がせず、呼吸も忘れるような緊張感だった。
もう二度と走るもんか、こんな道路よく作ったな!と泣きたいような何処にぶつけるべきかわからない苛立ちと恐怖に苛まれた。 
Googleマップで拡大するとわかるが白馬まで、その経路のほとんどがトンネルだ。
富山から長野を目指そうとするとこの道路を通らざるを得ない。昭和40年に国道指定され長野県民からは塩の道と呼ばれ、命の道路だったのだろう。
私にとってはいろんな意味で酷道だった。
寒気と眠気と空腹に耐えきれず、白馬の町が近づいたところでコンビニを発見。
高崎男性と手を振って別れ、同じペースで淡々と走り続ける暗黙のルールから解放されほっとした。
白馬山系を見ながら汁ものを食べて体力回復。
スノースポーツを一生趣味にしないであろう私が白馬を訪れることがあるなんて、と思った。

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白馬の路上から。すごい、としか出てこない。

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松本の男性ライダーにおすすめされた一本桜
次々とライダーが訪れ集落の人は迷惑してないか心配になる

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振り返ると広がる、山の麓ギリギリまで上がっていった先にある集落の方が気に入った

白馬から長野市中心部へ抜ける国道は地図で見る限りなかなか険しそうだったため、南側の県道を走ると決めていた。
日が暮れる前に抜けていたいと、ひたすらに走った。
山を走り県境を越えて、訪れたいと思っていたのは、グーギーズカフェ南長野店。
アパレルとダイナーが併設され、ネオンでイカした外観はまるでどこぞのカフェのよう。
ところが、なんと目的だったダイナーは3月で終了していた事が分かった。
10年近く前に雑誌で見かけて、長野県に行ったことのなかった私はいつか行ってみたいと憧れていた店だっただけに、無念。

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写真に収めて店を後にする。
南長野店と趣の異なる千曲店には以前伺ったのでリンク。

千曲の温泉を上がると雨がポツポツ降ってきた。

アプレシオイオンかほく→のと里山海道道の駅高松 R159→R415→漁火ロード→R415→雨晴キャンプ場→K62→K3→R148→K31→R19→Googie's Cafe→堤防道路→R18→竹林の湯→コンビニでサラダ買う→上田ネットカフェ
327km



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by aroundjapan | 2019-06-09 22:48 | 2019 バイク旅 | Comments(6)  

国道8号線

おはようございます。
大阪南港に着岸する船の中で、1日目の朝を迎える。
4時半から起きて支度を完了した私は、お行儀よく車両甲板に降りる列に並んだ。
5時半の下船時刻後も長いこと待たされた。
いよいよ扉は開放され、乗る前に見ていたライダー姿の中高年男性についていけばバイクの場所だと思い、ついていくが階が違った。
どうやらバイクは4フロアに渡って駐車スペースがあった様子。
ほらね、やっぱりバイクの数が異様に多いんだ。
乗る前に乗務員も言っていたもの。
フェリーで駐車位置がわからなくなったのは、長いこと乗っていて初めてだった。

バイクの支度を整えてからもしばらく待たされた。
結局フェリーを降りたのは6時10分を回っていたと思う。
何はともあれ京都へ向かう。
大阪市内ではナビを入れていたが、相変わらず道路が全然わからないため迷いながら幹線に出る。
一方通行で何車線もあるような道路は九州には無いのではないか。これまで数える程しか見たことがないので走るたびにぎょっとする。
市外へ出てからは車も多かったせいか、大阪京都間は寄り道もしていないのになぜか3時間近くかかった。
以前も停めた先斗町バイク置き場から進々堂まで歩き、食べ始めたのは9時を回っていた。
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モーニングプレートのフライドエッグセット パンはパン・ド・ミにした

店内は客のほとんどが外国人。
一人革ジャンにエンジニアブーツの私は、完全に浮いていた。
これから走らねばならない距離を思い、コーヒーではなくホットミルクを選択した。
胃の粘膜にミルクの膜が出来る。
栄養バランスが整っていて満足だ。
9時半に改めて出発。高野川沿いをさかのぼり、道路はR367鯖街道になる。
車は流れている。街から次第に勾配を登っていく。水を得た魚の気分だ。
山々に囲まれ、大原三千院などを横目に見ながらどんどん北上した。
道の駅で休憩するが相変わらずライダーとのコミュニケーションが苦手で、避けてしまう。

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琵琶湖の近くで。桜がまだ満開

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メタセコイア並木


一瞬だけ琵琶湖が見え、見通しの良い道を進んで行くとマキノの有名なメタセコイヤ並木に入る。
突然反対車線に立っているライダーたちに手を振られ、訳が分からなかったが、私に振っていることに気づいたので返した。
関西のライダーが集う場所らしい。
その道は通り抜けることができた。R8へ出たかったのでK553からR161へ進む。
K553はいわゆる峠道で、上下車線のない道路にはさっきまでの賑わいが嘘のように私以外誰もいなかった。
R161からR8に変わると間もなく、海沿いの潮風ラインへ分岐地点に来た。
もうだんだん疲れてきて金沢へ立ち寄る目的があるので体力を温存したかった。
R8で割り切って進むことにした。河野の道の駅で休憩して福井へ一直線。

ソースカツ丼のヨーロッパ軒本店は一時間は待ちそうなほど並んでいたので即座に踵を返す。
進行方向にある丸岡分店で食べることにした。
20分ほどで丸岡の店についたものの、駐車場はいっぱいで、邪魔にならない位置に路上駐車。店の周囲には駄菓子のカツのようなソース臭が漂っていた。
こちらも数組待ち。10分か15分ぐらいで入れたが、年配の従業員の対応は良いものの、通された店内は狭く気ぜわしかった。
ソースカツ丼の小を注文したが、店外の匂いから想像した通りのものが来た。味は思ったより濃かった。
ご飯の上にそれがのっているのみ。あとは漬物。味噌汁もない。これは高い。
地元の家族連れが多く来ている印象だったが、他に外食するような店がないのかしら。。
やはり新潟のたれカツ丼を食べたいなぁ(垂涎…)と思いながら店を後にした。
バイクにもガソリンを満タンにし、再び金沢を目指す。

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ヨーロッパ軒小カツ丼¥830

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店の近くにぽてパリくん 実働していたなら。

実は金沢へは、某所で働いているK君に会いに来たのだ。
K君とは、3年前の秋田で知り合い、何度も行動を共にした旅仲間だ。
当時とまったく変わっていないが、業務電話をする顔はプロの顔つきだ。
忙しいところ抜け出してもらい5分ほど話をしたが全く物足りない。
差し入れを渡し、またゆっくり会いたいね。と言いながら見送られ、環状道路を走り抜けた。
雨晴海岸へ向かおうと思ったが、夕日がきれいに焼けそうな空だったので内灘の道の駅へ方向転換。
車を止めると白山から立山連峰まで真っ白の雪化粧が望めた。

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白山の雪景色に目を奪われる

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看板に描かれているのは白鳥、つまり飛来地だったのか。会いたい。

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海の近くは河北潟という干拓地のようで、田んぼの島のようになっている。
向こうへ抜ける道路が見当たらないし、あってもこのようにW650で進むのを躊躇うような畔道が続いている。
内灘へ来るのは3度目だが、周辺の地理を全く知らなかったことが分かった。

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道路脇には花の咲いている場所も。あちらに見える道の駅へ向かう

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内灘から見た白山連峰


珍しく道の駅が営業しているところへ遭遇したが、すぐに海岸へ降りてしまったため売店をよく見ることができなかった。
走行時の服装のまま、歩いて海辺へ降りてまた昇ってくるとひどく汗をかいた。
バイクに乗ってまた海岸へ降りてみるとちょうど夕日が沈みそうだ。

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橋の上から 日本海に夕日が沈みそう

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あっという間に沈んでしまった。名残惜しく水平線を眺める。


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日が暮れるとすることもないので、北陸に来たらしようと思っていたことの一つ。
寿司を食べよう。適当に調べた店へ入るとそこは回転寿司屋だった。従業員のおばちゃんが高い声で笑い、席に通される。
腰を下ろすと、ほっと気持ちが安らいだ。
板前のお兄さんに「どちらから来られたんですか?」と聞かれる。
数種のお薦め品が載った皿を頂く。
どのネタも美味しく、混んでいないのでゆっくり味わうことができた。
過去に四国某所で時価の寿司屋にて痛い目を見たが、明朗会計のこの店に来てよかった。

店を出ると裏の神社に子供たちが集まり、祭りの練習をしているようだ。
太鼓と囃子の音が力強く聞こえていた。
すでに群青になった空を見上げると北斗七星が出ていた。しばらくそうしていた。遠くの街に来た実感があってうれしかった。
そのあとは地元民の通う銭湯へ立ち寄った。
一輪車を押していく男性。
薪で沸かす銭湯らしい。地元の人どうしで挨拶をしていた。
湯上りに店の外で支度をしているとおじいさんに「福岡って九州のかい!?気を付けてね!」と言われたのがうれしかった。
久しぶりに日本一周しているときの気分を思い出す一日だ。

ネットカフェは偶々近くにあったアプレシオイオンかほく店。清潔。
平々凡々なツーリングだったが、初日ですでに満足している。
おやすみなさい。

大阪南港→京都市街→R367(鯖街道)→R303→K287→K533→R161→R8→R157→R8→河北潟、道の駅内灘→宿
377km

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by aroundjapan | 2019-06-01 14:01 | 2019 バイク旅 | Comments(2)  

休みがあれば遠くへ行きたい

いくつかの記録を飛ばして、2019年改元連休の記録を始めます。

食堂にてゴマさばとカレイの定食を食べた後、バイクに荷物をくくった。
13時半ごろ母に見送られながら出発。
強い日差しと不似合いに、強く吹く風は革ジャンの隙間に触れ冷たかった。
田川を過ぎ、平尾台の手前あたりで下に一枚着込む。
新門司港の手前で給油。
すでにカップ麺は買ってあるし、準備は万端だ。

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Mフェリーのバイクの列に並ぶ。車両乗船は出航の一時間前に集合と決まっているのに、ずいぶん待たされた。
乗り込んでみると、この辺りにこんなにライダーがいたのかと思うほどの人数だった。
間違いなく近年のバイク人口が増えたはずだ。
それでも女性はほとんどいないけれど。

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今まで見たことのない、すごい台数

レディースルームの指定エリアにつくと、最悪だった。
声が大きく、はしたなく、いかにもガラの悪い人たちが左半分を大きく陣取っていた。
このような人を見ると自分と同性だと思いたくない。
よほど急いできたのだろうか、すでにコンセントも独占し携帯を充電していた。もちろん、下船時まで当たり前のように独占していた。

早急に風呂に入るべきだ。何はなくとも、風呂に入ろう。
フェリーなんてバイクに乗り始めた頃から慣れているから、車両甲板から部屋に至るまでの経路で今日の船が混んでいるか、空いているか大体わかる。
貴重品を小さいボックスに預け、風呂に行くと出航前にも関わらず既に何組かの親子や年配の女性がいた。
ロッカーや脱衣所にはまだスペースがあったので平和に風呂にはいれるタイミングに間に合ったらしい。

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船内には小さいが無料の貴重品ロッカーがあり、入浴時に世話になる

なんとか、混む前にドライヤーで髪まで乾かし、甲板に出てみた。
4月も終わるので出航直後はまだ日が高い。
反対に関東方面から九州へ走りに来る先輩たちに「福岡は雲のほとんどない晴れですが、この時期にしては寒かったです」と打つ。

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風が強く、体が冷えるので部屋に戻ることにした。
午前中の支度と、体を冷やしながら2時間の運転で少し疲労していたので小一時間眠る。
目が覚めると日が沈む時刻らしかった。
しかし先程まで晴れていた空には雲が広がっており、夕日の沈むところを見届けた者はいないらしかった。
本州のほうは曇りや雨だったとは、後になって知った。

目が覚めたので持参したカップ麺に湯を入れてすする。フェリーでは毎回きつねうどんを食べている。旅が楽しくなるように、ゲン担ぎみたいなものだ。
小さい子供がおじいちゃんにアイスクリームをねだっている。
関西弁と博多弁、北九州弁も(聞き分けられるので)飛び交うのがわかる。
お土産屋を一周し、フェリーに乗るときはいつも大体ソロだからか、共用スペースには常に居場所がない感じがする。
いろんな常識を持った人種がいるのを見なければならないのも苦痛だ。
携帯の電波もいまいちで、することがないので部屋で地図を読んだ。

部屋の通路を挟んで向かいの女たちはなんと母娘らしく、とても品が無くやかましかった。
叱ろうかと思ったがヘンな筋の者だとこちらが被害を被るので無視することにした。
小学生らしき娘は、他人も大勢いる空間で寝そべってテレビを見ながらお菓子を食べていた。
あの母親のもとに生まれなくてよかったと思いながら地図を読み進めた。
2日目の夕方になるであろう長野県までシミュレーションしたところで地図は終わっていた。
ここから先はバイクに戻らねば続きが読めない。
一向にやまない喧騒は消灯を迎えると落ち着いた、だが夜中に待っていたのは、一緒に迷惑を受けていた隣の年配女性だった。
隣の年配女性はこれまでに見たことがないぐらい寝相が悪かった。
何度も体当たりされて目が覚めた。
すぐそばにいるため、そちら向きに寝返りを打つこともできずに腰が痛くなった。
旅の幸先は、今までになく最悪なスタートだった。
周囲に恵まれていないのか、年を取るにつれて不快を感じやすくなっているのか・・。


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by aroundjapan | 2019-05-26 17:44 | 2019 バイク旅 | Comments(6)