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155日目 ついに山陰へ

携帯アプリ上でブログを書いたら保存されていない、もしくはPCブラウザで他のページを読んでる間に作成途中の記事が消えている現象がひたすら続いて気力が沸きません。
最近文章が手抜きなのはその為です。

K(a.k.a.某ブログのお嬢)です。
本気でブログ移転しようかな。どこかいい所ないかな。。


以下愚痴

というかそもそもWindows10が使い難いにも程がある。
アッ○ル社に対抗しようとしているのか何なのか、アプリ機能であらゆるプログラムで最初にアカウント登録させようとするし、エクスプローラーに無駄なアニメーションとか要らない。
おかげで検索機能で探したメモ帳で文章書いてるからね。(よく探すとWindowsアクセサリに入ってた)

欲しいのは動作の軽さと容量と簡潔さ!!!!
これ以外いろいろ付けようとするな!
これまで磨いたMicrosoft独自のスマートさはどこへ行ったの!プライドはないの!?
なぜXP最強なのにサポート終わって無理やりアップデートさせようとするの?
パソコン歴20年超の私の言うことは素直に聞いたほうがいいぞ!(ただのオタク)
改悪もいいところ!

はぁすっきりした 以上。


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おはようございます。


日本海の波音に目を覚ますと、曇り空の下に赤い鉄橋があった。
しかし部分的にしか残っていない橋脚もある。
ここは昭和61年、突風にあおられ回送列車が墜落し死傷者を出した事故現場、山陰本線の余部鉄橋だ。
直下には工場や民家があったらしく、犠牲となった人のため慰霊碑も建てられている。

すごいところで野営してしまった。

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コンクリート橋で生まれ変わった線路と余部駅は道の駅裏側の高い位置に新設されていて、登ってみた。
事故をきっかけに国鉄は一定風速を超過すると運休にするなど、突風対策を講じたと言う。


そういえば、この辺りは北海道で一緒だったYちゃんの祖父が住んでいると聞いていたのでYちゃんに連絡を取ってみた。
彼女とは旅中に何度もやり取りしているが、他愛もない話をしていると本当に楽しい。
彼女は「もうちょいはよ言うてくれたら田舎泊まらせてもらえるかたのんだのに!」と言ってくれた。
昨晩は行けるところまで行こうとしていたので仕方がない。
その気持ちだけで十分嬉しかった。


さて今朝は走りに重点を置きたい。
地図を見ていると海沿いに道があるのでそこを走ってみよう。
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予想していた通り、道幅の狭い旧道だ。
日本海はすぐ足元に見える。
朝日がまだ少し赤く、岩礁の向こうに照らされた雲がある。

路肩側半分のアスファルト舗装に亀裂が入っていて、土の性質を少しでも知っている自分としては、下部がどうなっているか想像に難くない。
巧妙にコースを選定しながら走る。

海面水位から光源の海抜が日本一高いという余部灯台へ立ち寄った。
再び道路の先を行くと、標高を降りていく。
道路中央に手の平大の落石が居座っているあたり、人通りの少なさを感じる。
日陰になっているコーナーで、一面に広がる落ち葉で滑らないように、慎重に。

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落ち葉の多い場所を抜けたようだ。
次は何かがごろごろ転がっていた。そのマキビシのような危険因子をくぐり抜けて振り向くとどうやらビワのようだった。
まん丸で美味しそうだ。
他にはアケビらしきものも落ちていた。

道が開けたので、余裕が出てきてシールドを開けた。
風は無いが、自分と二輪の走行して巻き起す風が体感温度を少し下げる。
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その空気を受けて身体は一斉に我に返り、あらゆる感覚を取り戻した。
辺りはひんやりしていて、深く吸い込むと、どこかの畑で焼く匂いがしていた。

全霊を果実に注ぎ込んだ植物たちの、枯れた大地を思わせる。
その乾いた樹皮の下に来年を思いながらエネルギーを蓄えているのだろう。

バイクに乗って気付く事は多い。
匂いと温度のある風を吸い込むのが大好きだ。
この国に季節があって良かった。

曇天のもと、日本海沿いに進むと鳥取県に入った。
47都道府県のうち最後に到達した県となる。
数字や記録にこだわりはないが、記憶を確かめるために書いてみる。
46番目は福井、45番目は青森、44は秋田、43は岩手、42は宮城、41は山形、40は和歌山。
つまり今回の旅で初めて訪れた県は8つのみで、それ以外の39都道府県は以前に行っていたことになる。
我ながら可愛げのない旅人だ。

鳥取県一番の観光地は鳥取砂丘。
だが海外の砂漠に行ったことのある私は、砂地を踏んでも全く感動を覚えなかった。
本当に可愛げがない旅人だ。しかし個人の経験は様々なので自分なりのお気に入りを見つけたい。



まずは腹ごしらえに鳥取市内の村上水産へ向かう。
500円ランチがあったので飛びつくも、肉は時間が経った食感がしたし、マグロも冷凍ものだった。
値段なりかなと思い、店を後にする。

数百メートル移動し、鳥取駅目の前のすなば珈琲という喫茶店へ。
なぜ皆この店に行きたがるのだろうと調べてみると、今は世界各地どこにでもあるスターバックスコーヒー(略してスタバ)が日本で唯一無かった鳥取県。
アメリカはシアトル発祥のスタバに対抗して作ったのがすなば珈琲。
シャレが効いているその名前は十分対抗できていると思う。

人気メニューと言うチーズケーキとコーヒーを頂く。
コーヒーは酸味が若干あったが飲みやすかった。

台風が接近しているので風がかなり強くなってきた。
続いてライダーの聖地、隼駅へ。

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駅舎は廃線でかなり古いが、W650の趣と同調していて良い。
快晴だが、強風のためものすごい速さで雲が流れていくほど。バイクで走行出来ない。
ダブルのギアを入れてハンドルロックし、建物の陰にあるベンチで風の弱まるのをしばし待機する。

後方にある小さい山で木がメキメキと倒れる音が何度もしていた。
雨雲も押し流されていくため、青空が翳りたまに小さな雨粒が落ちてきた。
数十秒するとすぐに青空に戻る、を繰り返す。

空を見上げると目まぐるしく動き、着いていけない。


一時間居ただろうか、再び鳥取砂丘へ移動した。
向かいの砂の美術館を見たい。
砂で作られた作品は毎年変えるようで、今年は南米がテーマだそう。

展示の本編とは関係がないが、南米リヤカー徒歩一周をした人の写真パネル展示をじっくり見てしまう。
アルゼンチンや高山都市の突き抜ける青空が写っていた。
南米には兼ねてから行ってみたいと思っている。
チェゲバラのようにクラシックバイクで縦断するのは夢の冒険。

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作品は国内外のアーティストが全て砂と水のみで作ったというから驚きだ。

接着剤が使用されているのではと勘ぐって居た。
作成過程を取材したパネルでは、削る以外に濡れた砂を投げ付けるなどして木々や水しぶきを表現したという。

動物の毛皮模様なども精巧で驚いてしまう。

展示の良かったのは演出だ。
南米の音楽がBGMで流れているし、遠くや上階から見た作品は2度楽しめる工夫がされて居た。

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遠くから見るとコルコバードのキリスト像が見える。
上階からは天空都市マチュピチュが覗いていた。
こちらは是非現地に足を運んで確認してほしい。

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展示室の外に出ると、すでに日が傾いていた。
ここから砂丘に落ちる夕日を狙っていたのだ。
風は相変わらず身体ごとなぎ倒す勢いで、ひどい時は砂が舞う。
屋外展示されている日本人アーティストの作品には養生シートがぐるぐる巻きになっていたが、それさえ飛んでいきそうで見るに忍びない光景だった。

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振り向くと黒っぽい雲に虹が出ていた。
こんなに鮮やかな虹も、雲が無いと目に映らない事を知る。

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最後は雲に埋もれてしまったが、強風で砂の舞う砂丘に沈む夕日を見届けられたのは鳥取県最初の印象に残る出来事だった。

間もなく係員が来て、施設内に避難してくださいと言う。

閉館時間が迫っていたので売店に売っていた南米のお菓子を購入し、今夜は宿に泊まる。
インカコーラを喉に注ぎ込むと、築30年の二階建ては風で震え外では雨が降ったようだ。




走った距離
道の駅余部→県道260→余部灯台→県道260→R178→県道155→R178(間違えて二回浦富海岸行った)→R9→村上水産→すなば珈琲駅前店→隼駅→砂の美術館→岩美町ふぁむすとん
141km

使ったお金
給油 鳥取¥1254
村上水産¥540
すなば珈琲¥540
砂の美術館入館¥500
砂の美術館売店¥380
コンビニ食品¥887
宿代¥1980


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by aroundjapan | 2016-10-26 15:58 | 2016 日本一周 | Comments(0)  

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